出演者8人の芸達者ぶりを堪能できた2時間半でした。
「息つく暇もない」という月並みな言葉以外に何と言ったら良いのでしょうか。誰もネタバレすることのできない第2幕の行き先。どんな結末を迎えようとも鈴木さんの登場人物への愛があって、終わった後「ああ、これで良かったんだ」と思いました。
勿論、パーカー氏を始め、次々に変わる背景と衣装も楽しいし、台詞に大笑いしたり少し泣いたり、充実の時を過ごす事ができました。
話題沸騰「髪切った?」の吾郎さん、オールバックに後ろになでつけていますが、天然のウェーブを生かした感じが、とってもニューヨーカーチックでステキ。そしてパーカー氏も「ヘアスタイルにはこだわりがある」そうで、いろいろ吾郎ファンのツボを刺激してくれる台詞やフリなどが楽しいです。
2幕で万年筆を○○したりしているうちに、後ろになでつけていた前髪がひとすじ、ふたすじ額に落ちてくると、もうたまりませんわ。
グレーの花婿さん、白いスーツ、シャツにチョッキの後ろ姿、ベージュと黒のトレンチコート(深く被った帽子も!)など、「ファッション誌作ってください」と言いたくなるような衣装の数々。
たくさんの台詞が飛び交い、吾郎の声の良さも堪能。そして、良く通る甘い声もステキなんだけど、無言で窓の外の摩天楼を眺めるパーカーとか、黒いトレンチコートの襟を立てて少し乱れた前髪のまま戸口に佇むパーカーとかが素敵すぎて、もう。
カーテンコールで出てきた吾郎の笑顔と、ちょっと恥ずかしそうなお手振りがいつまでも目に焼き付いています。
素敵な舞台をありがとう。
そうそう、ロビーはたくさんの花が飾られ、花の香りがますます華やかな雰囲気を作っていました。
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