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2007年6月21日 (木)

愛しのパーカー君  第2幕

2幕は最初っからバカンス帰りの白いスーツに帽子のパーカー君。帽子に添えた細い指がもう、たまりませんっ!帽子のリボン(?)と靴と革のトランクが茶色。白と茶の組み合わせがとっても好き。それにしても、こんなに帽子が似合うとは!ソファに座ってパイロットの書いた本のページをめくる指にも目が釘付け。

エルバンの店に行くパーカーのベージュのトレンチコートもすっごく好き。ベルトをきちんと締めて、それなのに変に気障じゃない。トレンチの下は白のズボン。すごい大人の男って感じで素敵。(これって下手したら蕎麦屋の兄ちゃんが慌ててコートを引っかけて厨房から出てきたみたいになりますよぉ(笑)。)そして、茶色の帽子ね。

エルバンとのやり取りが、向坂さんと椿一ちゃんを思い出させてくれる。「どうしても面白い事を書きたくなっちゃう」って(笑)。

デルタに再会して、注文した万年筆を目の前で壊されて、やけ酒煽ってモンブラン家の書斎のソファに寝そべるパーカー君。脚が長い!酔っぱらってぐったりとした演技の吾郎は大好物。去年のヴァージニアウルフ~で味を占めて以来、やみつきに。そしてシリアスになったかと思うと突然万年筆の取り合い&「これさえあれば僕だって!!」、さすが鈴木さんだと思いました。この時の衣装、シャツとベストとズボンなんだけど、膝をついていた時にチラッと見えたサスペンダーに萌えました~

この大騒ぎの後のパーカーとウォーターマンのやり取りがすっごくいい。なんだかんだ言っても離れられない二人なのか(笑)。ウォーターマンがエルバンの店へ行った後、屋敷の窓からニューヨークの街を眺めるパーカーの後ろ姿がたまらない。あ、その前に少しだけ見せてくれる横顔がまた美しい。

最後のエルバンの店でのシーン。大雨の降る中、黒いトレンチコートのパーカーの素敵な事!戸口に佇むパーカーは、そのまま額縁に入れてお持ち帰りして飾っておきたい、広い部屋があれば。ウォーターマンとの最後のやり取りがすっごく切ない。万年筆の魔法について、デルタへの想いについて語るパーカーは、長く吾郎ファンをやっている身には一番しっくりとくる状況かもしれない。それでも、やっぱり「魔法の万年筆を結局手に入れてしまって大喜びするパーカー」が子供っぽくておかしかったのに、撃たれちゃった。

撃たれちゃって床に転がっている蒼白の横顔の美しいこと!額から鼻、口元、顎から喉にかけてのラインがとんでもなく美しい。

最後のシーンについては賛否両論あるけれど、私はパーカー君があんまり意味もない銃弾に倒れるのは好き。ギャツビーのまんまよね。パーカー君は最後まで高級な衣装に身を包まれていて欲しかったし、小説を書くのを止めて貧しいけれどアイスクリームの匂いに溢れた幸せにつつましく暮らすパーカー君は見たくない。

かと言って、銃弾に倒れたパーカーの傍らで泣き崩れるデルタ、荘厳なレクイエムで幕を閉じるのもイヤや。何だか急にむっくり起き上がって「死んでからじゃ何も言えない、生きているうちに言わなくちゃ~」みたいな事を歌って、むしゃむしゃ頭で笑いながらソファに倒れ込むパーカー君が大好きだ。

そんな我が儘なパーカー贔屓には、この終わり方がベストでした。あ~らパーカーったら無邪気に「魔法の万年筆だ!」って見せびらかすからパイロットに撃たれちゃったし~と。何だかワケワカランみたいに退場するエルバン親子もいいな。これで素敵な大人のファンタジーになった。

それにしても、アメリカ人の成り上がり者でも似合ってしまうとは思いませんでした。たくさんのお着替えも楽しめたし、スタイルの良さにもうっとりだったし。何はともあれ、鈴木氏と共演者の方々に感謝・感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、来年はどんな舞台を見せてくれるのかしら~

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コメント

サイトー様、こんにちは。
始まるまでは長いと思っていた1ヶ月余りの舞台も、とうとう終わってしまいましたね。沢山楽しませて貰ったのに虚脱状態になって、パーカー君とお別れするのが寂しくて仕方ありません。そんなファンのためにも、次のお仕事情報を早く下さい吾郎さん!、・・・というのは余談ですが(^^;)、ネタバレがしにくかった舞台のツボをまとめて語っていただいて嬉しいです。
私は美しい血管(笑)や、衣装の細かいところなどを確認出来るほど近くでは観られませんでしたが、サイトー様の書かれた事にいちいち頷いておます(^_^)。エルバンとのやりとりは鈴木さんも絶対、「笑の大学」のその部分を意識していらっしゃいますよね。吾郎君の色々な仕事も観てくれているんだなと嬉しかったです。
さて、来年の舞台はどんな役柄の吾郎さんに会えるのでしょうか。正統派の古典劇、甘ーい恋愛物・・・、とにかく一年に一度は舞台に立ってくれると信じて待ちましょうね(*^_^*)。

投稿: ユーディ | 2007年6月21日 (木) 11時14分

サイトーさん、こんにちは。
舞台、素晴らしかったですよね。みなさんが、大人観劇をしたのが本当によく分かります。私も、6回も・・・なんて思ってたけど、2桁行っても良かったって思ったぐらいですから(笑)

エルバンの店での、二人の夢のやりとり。
そうそう! 私も思ったんでした。一ちゃんみたいだと。「すいません!」と言うところや、小声で「蛇だけに、スネー食う」と肩をすくめて言うところとか。きっと、「笑の大学」を舞台ヴァージョンで見せてもらえたらこんな感じだったのかなと(笑) いやはや、いろんな吾郎を見せてもらえて幸せでした(*^^*)

投稿: ANGEL | 2007年6月21日 (木) 19時08分

>ユーディさま
本当に始まるとあっという間に終わるんですね。何だかパルコ劇場に通ったのが遠い昔のような気がします。でも映像よりも生で見たものの方が記憶にはっきりと残る気がします。今でも黒いトレンチコートで戸口に佇むパーカーとか、最後歌った後に強烈に可愛い笑顔で倒れ込むパーカーとか、カーテンコールの笑顔の吾郎とか、はっきりと頭の中に思い浮かべることができます。
来年の舞台、今からすごく楽しみです。

>ANGELさま
新語ですね「大人観劇」!まさにそれは私です(笑)。そして何よりANGELさんがはるばるイギリスからいらっしゃって楽しめた事がすっごく嬉しいです。
本当にいろんな吾郎を見ることが出来て大満足です。普段あまり見ることのできない「あからさまに嫌なヤツ」をこんなにチャーミングに見せてくれて、しかもファッションショー付きだから嬉しかった。
あの降霊会の時の黒い衣装を着た吾郎もちょっと見たかったですけど、欲張りすぎかしら。

投稿: サイトー | 2007年6月21日 (木) 21時54分

サイトー様、こんばんは。
終わってしまいましたねーーー。こうしてサイトー様他皆様のまとめの感想を読ませていただくと、あらためて吾郎ファンにとってなんて多くのツボに溢れた作品だったのだろうと思います。すました顔で気取った声、無邪気な顔のはしゃいだ声、イラついた顔で吐き捨てる台詞、傲慢な顔で叫ぶ高飛車な台詞、後悔の顔で語る懺悔の台詞、素直な顔で心情を語る優しい声・・・ああ、本当に。あのどうしてくれようってくらいにチャーミングなニューヨーカーを、DVDで手元に永久保存できたにらどんなにいいでしょうねぇ。

投稿: 日奈 | 2007年6月21日 (木) 22時11分

>日奈さま
今回は日奈さまとご一緒に見ることもでき、本当にありがとうございました。とても嬉しかったです。そして、あんなにいろいろな表情の顔・声そして衣装の吾郎を見せて下さった鈴木さんにも感謝です。
吾郎さんがインタビューで「TVなどでは出来ないようなキャラクターも舞台では演じることが出来る」と語っていましたが、今後も積極的に舞台をやっていきたいという千秋楽の挨拶の言葉で、次はどんな吾郎さんが見られるのか今から楽しみです。
それにしてもDVDは欲しいですよね。

投稿: サイトー | 2007年6月21日 (木) 23時44分

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