追想のモダン東京
本日30日、朝日新聞夕刊より
<雑誌とその時代>
建造物の見果てぬ夢 ~田口淑子
いつも変わり続けている東京
そんな東京の現在を確認しておきたくて組んだ特集が
2000年ミスターハイファッション8月号
巻頭特集【追想のモダン東京】
東京ステーションホテル
上の東京国立博物館
かちどき橋
三信ビルディング でのロケ。
被写体として服を着て貰ったのは稲垣吾郎さん。
ここで、田口さんはこう語っています。
「時間が堆積した建物の質感を受けとめ、同時に最新のモードを表現できる人として、真っ先に浮かんだのが稲垣さんだった。」
当時の記事より
「もし、二者択一するとしたら、ハイテクビルのどんな利便性を犠牲にしても、この建物の方を優先する人の側に稲垣吾郎もいる」
確か、この特集のグラビアは舞台「七色インコ」の真っ最中に撮影されたものだったと思う。
今、懐かしくてファイルを引っ張り出して見たのですが、
東京国立博物館の階段に佇む吾郎、
三信ビルの中でサングラスを掛けた横顔、
ステーションホテルでコートの衿を立てた吾郎・・・
どれもこれも素敵すぎます。
グラビアも素晴らしい上に記事がまた素敵。
機会があったら、是非読んで観て頂きたい特集です。
「効率優先のためにいとも簡単に打ち壊されてしまった同時代の見果てぬ夢を一身に引き受けるように、三信ビルは崇拝者たちを引き寄せるのだ」
とありますが、その後三信ビルは取り壊されてしまいました。
銀座から日本橋に行く途中などにも、こんな所に!というような古いビルがあったりして、楽しみなのですが、ヨーロッパの都市に習って東京も古い建造物を大切にして欲しいものです。
今日の記事によると、最近では東京でも建物を取り壊さずに内装を整えて保存する動きも出てきたそうで嬉しいです。
また、久しぶりにファッション誌の吾郎を見たい!
ほら、吾郎の大好きな冬に。
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