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2013年3月25日 (月)

もう少し語りたい「桜、ふたたびの加奈子」

もしかしたらネタバレになってしまうかもしれない話題、でももう少し語りたいので少しだけ・・・
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「桜、ふたたびの加奈子」
「飯と乙女」を彷彿とさせる映像・手法がいくつかありました。
その中の一つ、沈黙の中に日常の音だけが聞こえてくるのは印象的。
音の使い方がリアルで鋭くて、赤ちゃんの泣き声をことさら大きくしたり、音が見ている者に迫ってくる感じを受けました。
命の循環を表す「輪」があちらこちらに散りばめられ、切り取って一枚一枚の絵になるような美しい映像の中から意味のあるものを見つけるのも面白いかもしれないと思いました。

最愛の子供を亡くして、お葬式・初七日・四十九日・一回忌・三回忌・・と、日本の葬儀の儀式に則って物語りが進んでいく。
亡くなってしまったというどうしようもない事実と、それを認めたくない母親容子の気持ちとのずれを表しているようで辛かった。
そして、静かに傍で見守っている夫。
新聞を広げれば知的に見えてしまうとかそんな事は忘れてしまう位、吾郎は信樹になりきっていたと思います。
「気持ちはよく分かるよ」などと熱く抱き寄せたりせずに、そっと傍にいる感じが吾郎らしくて・・・良かったです。

普通のお父さんと言えば、職場の家族とのお花見のような席での吾郎と広末さんの普通の夫婦っぽいやり取りとかが、微笑ましくてリアルでした。
お父さんと娘のやり取りもすごく良かった。

原作とは随分違っているので、原作を読んでいる人も新たな展開に驚く事を保証します。
脚本・演出・編集を全部やっている監督の才能、凄いと思いました。

不謹慎ではありますが、喪服姿も素敵だった事をお伝えしておきます。

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吾郎映画」カテゴリの記事

コメント

サイトーさま

試写会の感想を早速あげていただき感謝感激です。今朝のWSで会見の様子を少し見ることが出来ましたが、監督、広末さん、江波さんの笑顔が素敵でした。その笑顔の元が我らの吾郎さん!きっと現場も緊張の中でも充実していたのでしょうね。吾郎のあのオーラだと地方の普通のサラリーマンを演じるのには相当演技力がないと難しいと思いました。その演技が見事だったようで楽しみです。サイトーさんが書いてくださった監督の拘りを想像するだけでドキドキしてきます。これから何回映画館に足を運ぶのか・・・海外にも羽ばたいて日本映画の良さを広めて欲しいですね。

投稿: さやか | 2013年3月25日 (月) 19時59分

cherryblossomさやかさま
コメントありがとうございます。
出演者の皆さんが本当に素敵で笑顔が輝いていました。
広末さんとの仲良しぶりは、きっと現場の雰囲気もとても良かったのだなと思わせてくれました。
広末さんも凄く良かったですし、吾郎さんの演技、見事でしたよ。
その存在感は映画に深みを与えていたと思います。
たくさんの人に見て貰いたいですね。

投稿: サイトー | 2013年3月26日 (火) 00時04分

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