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2013年4月 7日 (日)

「桜、ふたたびの加奈子」公開!

丸の内ピカデリー、初日挨拶付き13時からの回に行ってきました。

2週間空いて観る2回目の「桜、ふたたびの加奈子」。
じっくりと鑑賞する事が出来て、より感動は深かったです。
みんな演技がすごくいい!たっぷりと演技を堪能できました。
加奈子の存在そして生まれ変わりを頑なに信じる容子の姿はものすごく奇妙なはずなのですが、あまりにも当たり前に信じている様子を自然に上手く演じている広末さん。
妻との距離感を保ちつつ静かに見守る夫を、その妻の奇妙な行動に観客が引いてしまわないように吾郎が絶妙なバランスで演じていると思った。
福田麻由子ちゃんと高田翔くんのカップルも、とても良かった。
忘れていてはいけないのは容子のおばあちゃん松代を演じた江波杏子さん。
不幸に押しつぶされそうになっている登場人物の中で、ただ一人笑顔を見せてくれた人でした。映画を観ていて、観客の自分まで古本屋さんのお客さんになって笑顔に癒やされた思いがしました。

今作でまた新しい吾郎を見せて貰って、素敵な俳優さんになったなと嬉しかったのですが、ラストのお花見でのシーン、
「容子に少しだけ時間をください」からの吾郎が特に素晴らしかった。
「地方都市で生活している普通の人」などという括りなど忘れ、一人の夫としての決意ある行動に惹きつけられました。
信樹は吾郎である必要がない、という意見もありますが、私は吾郎の持つ静かな知的オーラと存在感、映画的な演技、銀幕に相応しい華・・・私は吾郎だからこそファンタジーでサスペンス、ホラー、そしてヒューマンといろいろな要素のある作品が成り立ったと思う。
それは広末さんも同じ。二人だからこそ、映画的な映画になりえたと。

吾郎ばかり言ってもらってますが、広末さんも相当地味で実用第一のような服と靴。
でも二人ともそんな格好をしていてもスタイルの良さを隠せないのが凄い(笑)!

上映終了後の舞台挨拶で、
吾郎は「たくさんの方に観て貰えるよう、メールのいっせい送信で宣伝してください」と言っていたので、たくさんのキーワードを入れつつ、ここでも宣伝させて頂きますね。

cherryblossom不慮の事故で最愛の娘を亡くした夫婦の物語。
原作は、新津きよみさんの「ふたたびの加奈子」、脚本・演出・編集は「飯と乙女」の栗村実。
「無くなった娘に会いたい」という母の一途な思いが、数々の巡り合わせを呼び奇跡を起こす。
登場人物を結びつける役割として、またその死生観を象徴するものとしての桜。
生まれ変わりや輪廻転生という東洋的な概念と、ギリシャ神話にあるオルフェウスの逸話など西洋的なモチーフを使い、普遍的なテーマを描いている。
ドキュメンタリーのような重い始まりから、ファンタジー・サスペンス・ホラーの要素を持ちつつ、驚きの結末へ。
この結末をどうとらえるかは、映画を観た後での語らいでいろいろ想像を膨らませる事ができるような作品。
栗村監督との長い付き合いのある佐村河内守さんの曲とのコラボレーションも素晴らしい。
監督の独特な映像美・素晴らしい管弦楽曲・俳優さん達の秀逸な演技に加えて、可愛い子供達や柴犬の演技も楽しんでください。
 

*尚、監督は、映画「十三人の刺客」の中で吾郎演じる殿の「迷わず愚かな道を選べ」という台詞を思い出して、子役ではなく普通の子供を使ったとの事。撮影はとても大変だったそうですが(笑)、純粋で可愛いです。
撮影は昨年春でしたが、映画に出てくる4年分の桜を1週間で撮り終えるのは大変だったそうです。

bookパンフレットも小さいながら無駄が無くて読み応えたっぷり。
監督インタビュー、吾郎を起用した理由など何回も読み返してしまいました。
精神科医・名越康文さんのお話も良かったです。

penこの記事が嬉しいです。
週末シネマ~愛が生む奇跡を本気で信じたくなる作品
ムビコレNews

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吾郎映画」カテゴリの記事

コメント

久しぶりで映画らしい映画を観た感がします。テレビドラマの延長のような作りやCGを使った作品には違和感を常に持っていたので、この作品を観て嬉しかったです。冒頭の霊柩車が走り去るシーンで不謹慎ですが美しいと感じはまりました。ただこの作品は、テーマにしている輪廻転生、ギリシャ神話などをある程度理解していないと、監督の伝えたい部分が伝わり難いかなとも感じました。

女性(母親)がメインのようなキャッチコピーでしたが、あの中に登場する3人の男性・・・容子の夫信樹、正美の父親、正美の後輩の直也、この人達無くして2人の女性の再生は難しかったと思います。

何処にでもある家庭の、何処にでも起こりうる悲劇!最愛の人がある日突然目の前からいなくなる悲しみ、絶望感を広末さん、吾郎が見事に演じていましたね。自らも押しつぶされそうな悲しみをじっと抑えて、壊れていく妻を包み込む信樹の強さを吾郎がさり気無く表現していてぐっときました。あの夫婦は広末さんと吾郎だから良かったとつくづく思います。吾郎さん、じつに上手い素敵な俳優になられましたね。

美しく儚げな桜、せせらぎ、輪廻転生の象徴のような幾つかの輪、妻を再生に導いた夫の無償の愛と年月・・・全てが生きるという事を考えさせてくれる内容でした。一人でも多くの人に観てもらいたい作品です。

投稿: あや | 2013年4月 8日 (月) 01時31分

cherryblossomあやさま
コメントありがとうございます。
確かに映画らしい映画ですよね。
見終わった後、いろいろな感想を言い合える作品だと思いました。
パンフレットで、吾郎が一人一人に感想を聞きたい、なんて書いていましたが、いろいろな感想が集まるでしょうね。

>女性(母親)がメインのようなキャッチコピーでしたが、あの中に登場する3人の男性・・・容子の夫信樹、正美の父親、正美の後輩の直也、この人達無くして2人の女性の再生は難しかったと思います。
・・・書き忘れてしまったのですが、正美の父親(俳優さん)も良かったですね。
皆さん、自分の居場所をきちんと守って演技していらっしゃって、見ていて心地よかったです。
吾郎さん、また新たな引き出しを増やした、と嬉しく思いました。

投稿: サイトー | 2013年4月 8日 (月) 17時19分

サイトー様、連日にわたってレポをありがとうございます。

地元福井でのロードショーが無さそうだと分かった時、初日東京まで行きたいと願っていましたが、土日と用事が出来てそれも叶わず、お隣の石川でも5月中旬にしか公開されないので、どうしても桜の季節に見たくて明日京都まで行ってきます。
今夜は「頑張った大賞」「スマスマ5人旅」と、これまた様々な吾郎ちゃんが見れそうですが、明日は物語の中に存在している一人の男性を見てきますね。

投稿: あっぷるぱい | 2013年4月 8日 (月) 17時21分

サイトーさま、こんばんは! やっと待ちに待った映画の公開を迎えとてもうれしいです。
冒頭より監督のこだわりを強く感じ少し驚きも持ちつつ作品に引き込まれていきました。
切なく辛い役の広末さんも素晴らしかったですが、信樹の苦しく悲しいながらも現実を生きようとする姿を吾郎が演じた事で柔らかく少しほっとできて作品を暖かなものにしていたと思います。この作品でも吾郎の繊細な眼の演技は素晴らしく、いつの間にか吾郎は何をしても安心して観られる役者になりましたね。重ねてきた努力の数々が実を結んでいる事がとてもうれしいです。

投稿: 流星 | 2013年4月 9日 (火) 22時13分

コメントありがとうございます。

cherryblossomあっぷるぱいさま
上映館数が少ないという事は、そういう事なんですね。
映画を観るために遠くまで出かけるなんて、よほど思い入れがないと実行しないですものね。今はDVDなどがありますから。
監督は映像だけでなく「音」にとてもも拘る方だと思うので、是非映画館で観て頂きたい映画だと思っているのでもったいないです。
私も今日も観てきました!
何回観ても新しい発見がある映画だと思いました。
是非、ご覧になった感想も伺いたいです。

cherryblossom流星さま
ようやくご覧になれたのですね♪
すごく「監督の作品」という感じが強く、今後どういう作品を作っていくのかとても興味がわきました。
もちろん広末さんの演技は絶賛されるものだと思いますが、吾郎の存在もこの作品に大きなものとなっていると思いました。
あの静かな佇まいが観ている者にどこか安心感を与えているのではないかと思います。
>いつの間にか吾郎は何をしても安心して観られる役者になりましたね。
・・・本当に心からそう思います。
次のお仕事がとても楽しみだと思いました。

投稿: サイトー | 2013年4月 9日 (火) 23時54分

サイトー様、おはようございます。

「スマスマ5人旅」の爆発力が凄くて前日よく寝れなかったのですが、「桜、ふたたびの加奈子」のあの世界観が緊張と癒しを与えてくれて、昨日はずっと桜色の暖かさに包まれていました。
海のシーンが好きです。
加奈子ちゃんが望んでいた花嫁さんごっこ出来たなぁって。

信樹さんの少ない言葉に感情が滲み出た声に、心揺さぶられました。
皆様のお話の通り、この映画を暖かくしているのは男性陣の存在であり、監督の気持ちもあるのではないでしょうか?
実は主人と見てきたのですが、物語の結果が前向きで幸せなものだった事に喜んでいました。
歩いていて小さい子がいると「あっ、加奈子がいる」と変に気に入ったみたいです。
何度も見てもっと色々感じたかったです。
福井にも遅くなってから単館系を公開する映画館があるので、お願いしようと思っています。

投稿: あっぷるぱい | 2013年4月10日 (水) 09時59分

cherryblossomあっぷるぱいさま
コメントありがとうございます。
吾郎が女性だけでなく是非カップルでと言っていましたが、その通りご主人さまと一緒に見ていらしたんですね。
確かに、この作品に出てくる男性は皆、静かに温かく女性を見守っていますね。
その佇まいがとても好きです。
>海のシーンが好きです。
加奈子ちゃんが望んでいた花嫁さんごっこ出来たなぁって。
・・・あのシーン、本当にいいですね。最初のお花見のパパと娘の屈託の無い幸せな感じも大好きなんですが、加奈子ちゃんが亡くなってから初めての笑顔なんだけど寂しそう、でもこれで良かったんだな、と(上手く言い表せないのですが)、映画を見ての自分の気持ちに整理が付けられます。
いい映画ですよね。本当に一人でも多くの方に観ていただきたいです。

投稿: サイトー | 2013年4月10日 (水) 15時52分

日曜に1人で新宿で見てきましたが、お一人の男性のかたが複数いらして、クラッシックのファンの方かな、と思われました。三回見て、やはりこれは音楽ありきの映画だったとはらおちしました。欧州の単館物が映画の嗜好のベースの私は最初からぴったり合ったのですが、皆さん映画音楽が終わらないと誰も席を立たないのは、やはり見る人を選ぶ映画だったと。見るたびに吾郎さんの演技の素晴らしさ、存在価値がより一層分かるのはとても良い体験で、映画ならではの醍醐味でした。

投稿: おとと | 2013年4月22日 (月) 12時13分

cherryblossomおととさま
コメントありがとうございます。
実際に映画館で観て周りを見渡して、宣伝の仕方が全く間違っていたなと思いました。
結構男性一人の方とかいらっしゃいました。
静かな中に感じる吾郎の存在感、とても嬉しかったです。
とても映画的な映画ですよね。
Japan Timesにレビューが載っていましたが、日本とは違う観点から見ていて興味深かったです。
http://www.japantimes.co.jp/culture/2013/04/05/films/sakura-futatabi-no-kanako-orpheus-lyre/#.UXUwo8rQTN7

投稿: サイトー | 2013年4月22日 (月) 21時48分

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