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2014年1月26日 (日)

ゴロウ・デラックス 1月23日

book今週の課題図書:「心」 姜尚中

最愛の息子さんの死がきっかけで書き始めた小説。
誰でも「生きてきた印」を残したいと思うが、それもできずに若くして亡くなった息子さんの代わりに、物語にして後に残そうと思ったそうです。

息子と同じ名前の青年、親友を亡くし生きる意味に悩んでいた主人公。
彼は姜さんに悩みを打ち明け、そのメールのやり取りを通じて成長していく。
姜さんは、息子さんに経験してほしかった事の一つとして、小説の中で主人公に恋をさせている。


この部分を吾郎が読んだのですが、淡々とした朗読が心に響きました。

姜さんがこの小説にとりかかっている時、東日本大震災が起きました。
現地に行った姜さんは、そこで遺体を引き揚げるボランティアをしている青年に出会う。
どこか息子の面影のあるその青年も、主人公に重ね合わせて更に小説を綴る。

さまざまな経験を経て成長した主人公へ宛てた最後のメールの中で、姜さんは息子さんが最後に残した言葉を用いています。
「生きとし生けるもの、末永く元気で」

「今まで何をやってきたのかなぁって。今、40になって。
今まで自分が生きてきた過去とこれからの未来と、
あまり命とかいうものに向き合った事なかったのかなと、いろいろ考えさせられちゃって」

最初に言った姜さんへの言葉が「身近な人に先立たれた悲しみ」ではなく、これだったのが吾郎らしいなと思いました。
役を演じるにあたって、吾郎だって何回も深く考えた事はあると思いますが~そして吾郎が演じてきた哀しみに、姜さんがおっしゃっていた「無重力状態」の悲しみを見たように思いました。

普段は流暢に話す小島さんが、凄く言葉を探しながら話しているのも印象的でした。

小島:「細いもやいで繋ぎとめられる事ってありますね」

吾郎:「変わる瞬間とかって、ほんの些細な事だったり瞬間だったりで、
大それた言葉であったり衝撃的な事ではないんだよね」

姜尚中:「心の無重力状態、それが重力を取り戻して、
人間は重力を取り戻すと涙が出てくるのです。
無重力状態は涙も出てこないし、悲しいとかそういう感覚ではなかった。
一旦、重力を取り戻して、自分が泣いたり嗚咽したり、それを経ていく中で、だんだんそれを受け入れてくる。」

BGMは、Tears In Heaven/Eric Clapton
(エリック・クラプトンが息子を亡くした時に作った曲)

先週とは180度違うゴロウデラックス。
バラエティ番組には出演しない姜尚中さんのお話、とても良かったです。
そして、来週はみうらじゅんさん。
このふり幅の大きな内容、ゲストの方に対していつもフラットに接するMC二人のトークで、つまらない垣根なんて取っ払って、なかなかTVでお目にかかれないようなゲストの方の「素」を垣間見たり、いろいろな本に親しむ素敵な番組。
もっともっと多くの方に見てもらいたい。
まずは番組を応援する意思の表れとして、マメに感想を送る事は忘れずに続けたいと思う。

clipNHKオンラインの特報首都圏(2013年5月24日放送)に、姜尚中さんの「心」についての話と、読者からの声が載っていました。こちらから。

            

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コメント

先週とは全く違う内容ながら人夫々の生き方を考えさせられました。生あるものは産声を上げてこの世に出てきてからは死に向かって歩んでいると言っても過言ではないと思います。その時が早いか、遅いかの違いはあっても。身近な人の死、特に子供の死は言葉では表現出来ない辛さでしょうね。姜さんの穏やかな話の中に言い知れぬ悲しみを感じました。

本を通して自分の過去の生き様やこれからの生き方と向き合える貴重な番組ですね。どの回でも初めは緊張気味のゲストの顔が、終わりに近ずくにしたがって安堵感と信頼感に変わる素晴らしさ。見ている方にもゲストの満足感が伝わってきて嬉しくなります。小島さんのスパイスの効いたコメント、親太朗君の温かみが伝わるハンコ、そして何と言っても吾郎の底知れぬ優しさと心の広さがわかるこの番組を多くの人に見て貰いたい!!そんな気持でいっぱいです。

投稿: あや | 2014年1月26日 (日) 14時27分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
「心の無重力状態」・・・言いようのない深い悲しみを表すのに、こんなにぴったりな言葉に初めて出会ったように思います。
MCの二人が安易な同情をしないのも嬉しかったです。まあ、そういう人じゃないから吾郎を好きになったのですが~

扱う課題図書のジャンルの広さ~どちらかというと自分の好みのものばかりを読んでいた今までと違い、思いがけない本がとても面白かったり新しい発見もあるようになりました。
もっともっと多くの方に見て頂きたいですね。

投稿: サイトー | 2014年1月27日 (月) 12時19分

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