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2016年7月31日 (日)

ゴロウ・デラックス 7月28日(#214)

【追悼】永六輔~2016年7月7日永眠された永六輔さんをしのんで

黒いスーツで登場した吾郎の言葉で始まった今週のゴロウ・デラックス。
永六輔さんがご出演くださった時のVTR、永さんが関わった数々のお仕事、功績の記録や素敵なエピソードと共に、新たな収録で永さんを偲びます。

2014年4月24日、外山惠理アナがゴロウ・デラックスMCの初回の日、永六輔さんは長年ラジオでの相手だった外山さんのためにゲストとして特別出演してくださいました。
ずっとテレビに出ていなかった外山さんの事が本当に心配だったんでしょうね。永さんと外山さんの信頼関係を見て、外山さんがゴロデラの新MCで良かったと当時思いましたっけ。
外山さんの隣に座った永さんに「今日横に並んでると不思議なんじゃないですか?」と言った吾郎の一言を聞いて「あ!とてもいいところに気がついてくれた。横に並んだの初めてなの」と嬉しそうにおっしゃった時のお顔が印象的でした。
大切な娘のような外山さんを託す番組のMCが、こういう小さなところに気がついてくれた事が嬉しかったのでしょうか。

pencil日本の放送業界を駆け抜けた永さんの人生
*ラジオから始まった
実家は浅草のお寺、病弱であった少年時代、ラジオに夢中になりNHKに投稿を始める。
それがきっかけで、19歳の時放送作家としてスカウトされた。
・・・スタジオに1954年当時の台本を持ってきて説明してくださる永さんの映像
すべてのトークについてGHQの検閲を受けた時代を経て、やがて「台本を書くより自分で出た方が早い」と自ら出演するようになる。
フリートークというのを始めたのは、永六輔さん、大橋巨泉さん、前田武彦さんだそうだ。

*テレビの世界も草創期から関わった
テレビの放送が始まった頃、日本には1000台くらいしかテレビがなかったし、まさかこんなにテレビの時代が来るとは当時予想できなかったとおっしゃってましたが、最近のこの停滞というか元気の無いテレビをどうご覧になっていたのでしょうか。

*1961年、日本の歌謡界を変えるような1曲「上を向いて歩こう」を生み出す

「メジャーとマイナーが渾然一体となっている曲。涙がこぼれないようにとにかく歩こうという状況が日本のいろんな環境の中で繰り返されてきたんじゃないか、日本人ってどこかで涙ぐみながら、それでも歯を食いしばって進んできた戦後50年だったんじゃないか」
・・・と、永さんは分析していらっしゃいます。
作られたものではなく、後になって考えてみると時代を象徴するような曲だったというものが、それぞれの時代にあるんですね。
番組で流れた「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」を初めとして数々のヒット曲を作詞した永六輔さん。
永さんが関わっておられたジャンルの広さにも改めて驚きました。

*1990年「土曜ワイドラジオTOKYO永六輔その新世界」スタート
2000年、ラジオの相手役として外山さんと出会う。0728_2

今回は、ラジオの収録をお休みされていた時に永さんの代わりに置かれていた人形が、真ん中のテーブルの上に置かれていました(右画像)
旅先での出来事を語るというご自身のラジオの人気コーナーのために、お元気な時は、土曜日の収録の後に旅に出て、打ち合わせのある金曜日に合わせて帰ってくるという毎日だったそうです。
自分の目で見たものだけを話したいから。

*2010年パーキンソン病と診断される
ろれつが回らなくなり、ラジオを辞めようと思った時、小沢昭一さんが、こう永さんを励ましたそうです。
「口が回らなくたっていいじゃないか。そんなものはどうでもいいことだ。あなたがマイクの前にいてくれれば、風情があれば、紙の音がしたり咳の音がしたり、あっ永六輔がマイクの向こうにいるなと思うことが大事なことだから絶対に辞めるな」

このことに対して「一緒に近くにいてくれる存在」と理解した吾郎の言葉も温かかった。

闘病しながらのラジオの放送で、永さんは最後までリスナーからのお便りに一つ一つ返事を書いていらしたそうです。
今回は外山さんが永さんから届いた葉書をスタジオに持参、思わぬ永さんの温かなお便りを見る事ができました。

chair2016年2月1日最後のラジオ出演の時のテープを聴く。
病院の永さんと外山さんの会話。
退院したら散歩行きましょうと誘う外山さんに「散歩ね、(あなたではなくて)長峰さんとね」とボケる永さん。
「来週、長峰さんと楽しんでくださいね」
この時、病院のベッドで弱々しい永さんを見て、泣かないように空元気で少し冷たいくらいにポンポンと喋る外山さん、でも永さんは外山さんのそんな気持ちも察して、先輩アナウンサーの名前を出したりして面白くしようとしてくださった・・・と、その時の事を話す外山さん。

shadow外山さんにとっての永六輔さん
「いろんな事をやさしく教えてくださる方、難しい事をやさしく、面白く深く教えてくださった。先生なんだけど先生という感じではない、いろいろ教えていただきました」

と、涙を堪えながら話し終えて机の上の永さん人形の肩にそっと触れ、ハッとしたようにそっと手を引っ込めた外山さんから、痛いほどその気持ちが伝わってきました。

近しい人が亡くなった時、どうすればいいのか・・・

book永六輔のお話し供養 から吾郎が朗読
07282
人の死は一度だけではありません。
最初の死は医学的に死亡診断書を書かれたとき。
でも、死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けている。
最後の死は、死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。
そう僕は思っています。
死亡診断書を書かれた人に僕はよく会っています。
雑踏の街や電車の中、劇場の遠い席などに、その姿を見かけ思い出が蘇って来る。
僕がその人を忘れない限り、その人は存在していて消えることはない。
僕たちは死者と共に生き、自分が死ねば誰かの心に記憶として宿る。
でも人は歳月の中で、亡くなった人のことを忘れがちです。
だから、ときどき誰かと故人の思い出話をしたり、街角で出会ったりしましょうよ。
それも供養のひとつだという気がします。

・・・・・・・永六輔のお話供養より

番組最後は二人で立って挨拶

外山:永さん、長い間本当にお疲れ様でした。16年、一緒にラジオさせていただけて幸せでした。いつかまた会える日のために恥ずかしくないように生きていきます。

吾郎:僕も永さんの意思を受け継いで、今後も外山さんとますます素敵な番組を作っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
という事で今日はゴロウ・デラックス特別編をご覧いただきありがとうございました。
永六輔さん、どうぞ安らかにお眠りください。

ゲスト出演の回の編集だけでなく、過去のVTR、資料を交えての 新たな収録、制作側の心のこもった追悼の気持ちが伝わってきました。
2年前ゲスト出演してくださった時には吾郎の事・番組の事も褒めてくださって~でもそういう言葉などは一切使わず、過剰に湿っぽくならず、あくまで永さんをしのんでの30分でした。
品のある温かな、いかにもゴロウ・デラックスらしい追悼だったと思います。

「弱いもの・数少ないものを大事にする姿勢で下町の本屋さんと同じように番組を大事にしてください」
ゲスト出演の時におっしゃった永さんの言葉が忘れられません。
ゴロウ・デラックス、今後もずっとますます素敵な番組を続けてください。

私たちも応援します。

loveletter番組へのご意見・ご感想はこちらまで。

 

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コメント

ここのところ映画、テレビ、ラジオの功労者、巨星と言われる方達の相次いでの訃報に、テレビで追悼番組を見る機会が多かったのですが、永さんを偲ぶ「ゴロウ・デラックス」ほど、胸に迫る内容は見当たりませんでした。番組の中で、お名前が出てきた大橋巨泉さん、前田武彦さん、小沢昭一さんは、権力に阿る事無く、ご自分達の主義主張を貫き通された方達でした。永さんを始めとしてそういう反骨精神のある方が少なくなったのは残念でたまりません。
強い精神力とユーモア、限りない優しさを兼ね備えた永さんの御めがねにかなった吾郎さん!初対面の会話を通して信頼関係が結ばれたのでしょうね。素晴らしいことです。

外山さんも人によって態度を変えるような人ではなく、真っ直ぐな潔い心を持った方のようにお見受けしました。だから今のテレビ界では生き難くかったのでしょうね。永さんのように愼の優しさを持った方に巡り会えた事が幸いでしたね。「類は友を呼ぶ」とよく言いますが、吾郎さんも永さんと同じような感性を持っていますね。そういう吾郎さんと外山さんが永さんを想いながら偲ぶ2人だけの会。二人を見ているだけで、何の言葉もいりませんでした。

二人の表情、会話の間合いで、故人を思い慕う率直な気持ちが伝わり、永さんに相応しい追悼の仕方だったなと思いました。

永さんが番組内で残してくださった数々の名言。この意志を継いで、吾郎さん外山さんなら「ゴロウ・デラックス」を唯一無二の番組へと培っていってくれるものと期待しています。亡くなられた寂しさ、悲しさはあったものの、深い深い暖かさも伝わってきて感動しました。

投稿: あや | 2016年7月31日 (日) 20時01分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
>巨星と言われる方達の相次いでの訃報
本当に寂しいですね。
権力に媚びず自分の意思を貫き通す~反対の方ばかり多くて・・・
でもゴロウ・デラックスのスタッフ・キャストの方達は、良いと思ったものをしっかりと貫き、今までにはなかったブックバラエティ番組を作り上げましたね。そして、今も進歩の最中です。
ゴロウ・デラックスって、とても潔くてある意味あっさりしていて、でも深くて温かくて~正味20分45秒という時間の中に、大切なものがぴったりと収まっていて、素晴らしいと思っています。
今回の追悼番組も、吾郎さんの淡々とした進め方がすごく良いと思いました。
外山さんも、懸命に涙をこらえて淡々とお話する。そういうのが、かえって心に沁みます。
>二人の表情、会話の間合いで、故人を思い慕う率直な気持ちが伝わり、永さんに相応しい追悼の仕方だったなと思いました。
・・・エピソードの中に少しのユーモアも交え、永さんも楽しんでおられただろうなと思いました。
「外山さんと一緒に素敵な番組を作っていきたい」という意思を応援し、長く続く番組になりますように。

投稿: サイトー | 2016年8月 1日 (月) 20時02分

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