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2016年7月 9日 (土)

ゴロウ・デラックス 7月7日(#211)

rainいつもと違う番組始まり~雨の中傘をさした二人、ロケです!
ゲストはブックデザイナーの祖父江慎さん。
ブックデザイナーは、表紙のカバーだけでなく使用する紙の種類、文字の書体まで総合的に本をデザインします。
忙しすぎると祖父江さんなので、中目黒にあるデザイン事務所「コズフィッシュ」を訪ねる。
まずは吾郎を見上げて「背が高いんですね」という祖父江さん。
何かいたずらが好きでたまらないっていう感じの、57歳にして「かわいい」方。
でも30年の間に2000冊を手がけたというブックデザイン界の巨匠。

早速本棚だらけの家を案内していただく。
祖父江さんがデザインした本が並ぶ本棚には、ゴロウ・デラックスに出演した方の著書もたくさん並んでいる。改めて、5年以上続いたゴロウ・デラックスという番組の凄さを実感。

祖父江さんの装丁した本は奇抜なデザインが目を惹くが、他にも文字とか書体、文字組のこだわりとか、一度祖父江さんと組むとやめられないと編集者からの熱い信頼をもらっている。

book今週の課題図書:「祖父江慎とコズフィッシュ
今まで祖父江さんがデザインした本が解説付きでまとめられている。
吾郎:「読んだことあるような本がいっぱい。でもどれもかぶるものがない。これが祖父江さんっぽいっていうものがないじゃないですか。画家の方とかだと作風ってあるじゃないですか」
祖父江:「それそれ!作風がね、僕苦手なんですよ。なるべく同じデザインにならないように、ノウハウにならないように、癖にならないように注意して作っています」
ゴロウ・デラックスでの吾郎って、シンプルな言葉で物事の本質をズバリと言いますよね。
こちらの意図が分かってもらえた~とゲストの方の楽しそうな表情を感じるのが嬉しい。

artブックデザイナー祖父江慎のこだわり
【カバー】
本の顔となるカバーは作家や編集者にデザインプランを掲示、話し合いながら決めていく。
*赤塚不二夫さんのマンガ名作
初めはマンガはブックデザインはいらない、好きなものを読み捨てるのだから、自分の名前も入れなくていいと言っていた赤塚さんでしたが、いろいろなプランを持っていくと「面白いので好きなようにとにかく面白くやってください」と任されたのだそう。

*楳図かずおさん「恐怖」
ブックカバーが鏡になっていたり、読み進んで初めて気がつく”怖い顔”があったり・・・
作品の邪魔をしない程度に遊ぶ。

【手触り】
1冊の本を読むにはそれなりの時間を要し、本と手とのコミュニケーションも続いている。
カバーの手触り、本文用紙の触感によって読者の緊張感も変わってくる。
*京極夏彦「どすこい(仮)」
お相撲さんの話という事で、カバーの汗の模様は加熱で樹脂を盛り上げる特殊な印刷方法を用いてゴムのような手触りにしている。
予算も考えながらデザインをしている。

*糸井重里「言いまつがい」
言い間違いを集めた本なので「本の作り方も間違えようsign01と構想。
本自体の角度を傾けてみたり、背表紙にテープを貼ってみたり~書店員さんも大慌てな場面もしばしばだったそう。

*吉田戦車「伝染るんです」
シュールなネタ満載の本に”うまくいかないくすぐったさ”を感じた祖父江さん~出版の素人だらけであらゆるミスをおかしたらどうなるんだろう~という乱丁・落丁本を作った。
曲がった印刷・白紙のページ・同じページが二つある・短すぎるしおり(笑)など、当時は返品の嵐だったそうです。

【読んでいるだけでは分からない場所にデザイン】
出版社がカバーばかりにお金をかけるようになり、本体表紙が空しいものになってしまった。デザインしても意味の無い場所って秘密基地での作業みたいで、みつからないようにとワクワクするそうです。

*「新耳袋」~怪談の本なので、隠れた所に護符を印刷。

*「山田たこ丸くん」
蓄光インキを使って暗いところでのみ見える~という究極の隠しデザイン

「無駄なところにお金かけちゃったね~」

まさに「本好き」のためのブックバラエティ「ゴロウ・デラックス」に相応しい内容でした。
申し訳ないけれど今まであまり細かいところまで装丁をチェックした事がなかったので、今更ですが本の楽しみがまた大きく広がりました。

来週は後編ですsign03

番組へのご意見・ご感想はこちらまで。

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ゴロウ・デラックス」カテゴリの記事

コメント

祖父江さん、真剣にかつまた楽しそうにお話ししてくださって、1冊の本が出来上がるまでの拘りと大変さが分かり、とても勉強になりました。私の周りにも祖父江さんのファンがいて、深夜でも頑張って見て良かったと大好評でした。ややもするとマニアにしか受けない内容を、BOOKバラエティ番組と謳っているだけあって、一般の人も興味を持つような番組の進め方、内容が素晴らしいですね。番組全体に流れる品の良さと著者と向き合う真摯な姿勢がこの番組の格を上げているように感じます。
吉田戦車「伝染るんです」をもし購入していたら、絶対、出版社に返品して、きちんとした物と交換してくれと苦情の一つも言っていたかも知れません(苦笑)祖父江さんのお茶目な遊び心に吃驚しました。

これから本を購入して、読む前に隠れている何かを探す楽しみが増えましたね。

本離れが激しい昨今、本が読むだけのものではなく、見ても、持っても楽しめるものだということも教えてくれている内容に、ゴロデラスタッフの心意気を強く感じました。

ここぞというタイミングで、作者の伝えたい意図を代わってコメントする吾郎さん!それは何時も的を射ているので、作者、編集者にとっては、本の伝道師のようで頼りになる存在でしょうね。

同じような番組を、最近見かけますが、ここまで完成度が高く熟成されて面白い番組は他にはないですね。唯一無二のこの番組を大事に見守って行きたいです。来週も楽しみですね!

投稿: あや | 2016年7月10日 (日) 11時16分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
本が好きだから、ゲストが好きだからという理由で観てくださる方がいらっしゃるのって嬉しいですね。そしてたいてい番組の魅力に気付いてくださる。
友人のご主人も早くからゴロウ・デラックスのファンで毎週録画して観ているそうです。
番組全体に流れる品の良さ~これはいくら上品っぽい言葉を使っても難しい文学用語を使っても真似のできるものではないですね。
一から作り上げた番組スタッフ・キャストの作り出したものですものね。
吾郎さんも誇りに思っているような言葉が時々聞こえてくるのも嬉しいです。
最近は放送前に、関わっている出版社などの宣伝ツイートも熱心で、それだけブックバラエティとしてゴロウ・デラックスが認められてきたのかが分かり嬉しいです。

祖父江さんのお話、とっても楽しかったです。
こういう遊び心は大好きなので!でも私も「伝染るんです」を買ったら、出版社に問い合わせているかもしれません。でも、気がつかないかも・・という恐れもありますが(笑)
これからは、本を買ったら「装丁」のところもチェックするだろうなと思います。
来週も楽しみです。

投稿: サイトー | 2016年7月10日 (日) 15時47分

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