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2016年8月 7日 (日)

ゴロウ・デラックス 8月4日(#215)

今週もロケ、写真家蜷川実花さんのオフィスを訪問。
玄関を入るとそこはもう蜷川実花さんの世界。
色彩のアミューズメントパークとは、吾郎の言葉。
オフィスなので入ってきてひと目で世界観が分かるようにしたとのこと。
賃貸なので、壁紙の所をデザインしているだけ。元に白く戻せば大丈夫だそう。

chairまずは書斎を拝見0804_3
壁も床も天井もカーテンもエアコンも全部赤!
今まで3回くらい変わった事務所でも書斎はずっと赤、蜷川さんは、かえって落ち着くそうです。

book今週の課題図書:「蜷川実花になるまで
写真家デビューから21年、クリエーターとして母親としてどんな人生があったのかを振り返る。

*蜷川さんにとって子供の頃からずっと「特別なもの」だったのは写真を撮ること
写真だけは人から教わりたくない、何か言われたくない大事な聖域。
教わっていないので「しちゃいけない事がない」
初めて何かを撮ろうと思って撮ったのは、小学校高学年の時。バービー人形を溶岩が流れて固まった所に置いて撮った写真。 0804_4

*演出家蜷川幸雄を父に持ち、家にはおどろおどろしいものが普通にありアングラ的なドロッとした感じが基にあって、キルト作家である母親の作品の色彩に影響を受けたそうで、ものすごく納得。

*25歳の時に出した最初の写真集から、その鮮やかな色彩は変わらない。
蜷川さんの写真の色は自然の中にあるもの~色を足したりしてはいないので、いろいろな色を集めていくと世の中は光と色に溢れているんだという事が分かったそうです。

*1996年23歳 第7回ひとつぼ展グランプリ (写真界の登竜門)
最初にこの賞に入選した時「作家の皆さん、こちらにどうぞ」と言われた言葉が未だに鮮明に覚えているくらい嬉しかった。
ずっと蜷川幸雄の娘として見られていたので、一個人として認められたと思った。
絶対に父親のコネは使いたくなかったので、小さな1枚の写真から一人で売り込み少しずつ受け入れられ認められ現在に至る。

吾郎:「僕だったら、絶対にコネ使う!(笑)」
自分を落として笑い話にして外山さんに「いやらしいわ(笑)」って言われてました。

*2001年28歳 「Pink Rose Suite」「Sugar and Spice」の2冊で木村伊兵衛写真賞受賞
振り幅を感じてもらいたいので同じ時期に同じサイズに揃えてこの2冊を出版。
吾郎:「情熱とか・・・若さのパッションだけでなく、意外と冷静で戦略的ですね」
蜷川:「自分の作品が自分のものじゃないくらい冷静に判断できる目と、
何も見えないで猛進できる目と、その二つが欲しいなといつも思っている」

こういう会話を聞いていると、吾郎は相手がどのように考えているかを会話をしながら即座に理解し感じ取る能力がとても優れていると思う。

*2010年「noir」
母親になった事で変わった世界観。子供が出来た事で仕事が出来なくなってしまうのではないかという恐怖心と闘いながら、よりエッジ-で死の香りが強くする作品に傾いていった。
母=聖なる生き物のようなとらえ方に反発。

*第2子を出産した時は考えが変わり素直に柔らかく現実を受け止めるようになった。

吾郎:「我々は同じ年代だもんね。変わってきますよね、40くらいになると。
受け入れられるようになるというか、こう思われようとか自分はこうだった言っても、
ちゃんと努力だけしていれば、決めるのはやっぱり世間

蜷川:「ちょっと突っ張っていたものがほどけるというか・・・」
吾郎:「ほどけます、ほどけます」
蜷川:「自由になりますよね」

「ちゃんと努力だけしていれば、決めるのはやっぱり世間」
こう言い切れるようになったことに吾郎の静かな自信がうかがえてとても嬉しい。
私たちの見えない所でも、ここ何年かで花開いた仕事の成果がきちんと評価されているのだろうなと思った。

子供を二人育てながら、限られた時間の中で写真を撮っていると、だんだん効率が良くなってきて、今までは「神が降りてくるのを待つ」だったのが「降臨させられるようになる」。
今まで数々の作家さんと話してきた吾郎が「作家さん達もそうみたいです」と同意。

*蜷川実花x文春文庫「夏の青春フェア2016」で本のカバーを担当
湊かなえ「花の鎖」
桜庭一樹「私の男」
角田光代「対岸の彼女」
西加奈子「地下の鳩」
綿矢りさ「勝手にふるえてろ」
・・・この5冊を担当、ご自身で選んだ5冊は全部ゴロウ・デラックスに出演された作家さん。
ゴロウ・デラックス、凄いわ。

表紙やジャケットを撮影するということ
「作家さんにしてみたらずっと書かれていたことの最後のパッケージだったり
CDでもずっといろんな方たちが一生懸命作られた曲の一番最後の表面のコーティングというか、手に取るきっかけになるものなので、いつも背筋伸ばしながら気合い入れてやってますね。」

外山:(突然)ものすごく良い人ですね」
蜷川:「よく、怖くない方で良かったですぅとか言われます(笑)」
私も、もう少し難しい自己愛の強いような方かと思っていたら、穏やかでお話が上手で真摯な方で印象を新たにしました。

cameraスタジオ撮影
蜷川:「基本的にはその方の持っているものを撮らせてもらう感じなので、指示全然しないんですよね。優しい顔をしてくれとか・・」
吾郎:「しないんですか」
蜷川:「しないんですよ。『笑ってくれ』もよほどの事がないと言わない」
吾郎:「『笑ってくれ』っていつも言われる。あまり笑わないし」
蜷川:「笑えるかって思うでしょ?」
吾郎:「『可愛いぃ~』とか言われて(笑)」
蜷川:(吾郎の顔を眺めながら?)可愛いは言っちゃうかもしれないけど♪
言葉でのせるみたいなのが嘘っぽくて嫌で~喋らなくても撮って撮られて何となく繋がるものがあるので」

吾郎:「男性と女性は違います?」
蜷川:「女性の方が安定して撮れるんですけど、男性はすごい好みが写っちゃうかな(笑)」

テレビの企画での撮影は初めて。
蜷川:
「どうして今回撮影を受けてくれたんですか?と聞かれたんですけど、シンプルにゴロウちゃんに会いたいからって(笑)~すみません♪頑張って撮ります」
吾郎:
「こんなスーツに眼鏡で大丈夫ですか?」080511
蜷川:
「最高です。何ならキュッキュッと(ネクタイを緩めて)」

オフィスに入ったところに置かれたアニマル柄のソファに横たわって写真を撮られる吾郎。
周りを花に囲まれ、クッションに頭を置いて長い脚はソファの向こう側の肘掛けに乗せ、ちょっと窮屈っぽい姿勢。
なのにできあがった写真はゆったり花の中に埋もれているように見えた。
撮る側・撮られる側共に、凄い。
蜷川さんの華やかな世界にスーツと眼鏡・・一見不釣り合いみたいでいて、そこが凄く危うい不思議な世界になっていて色っぽいと思った。

吾郎:「撮られてて不思議な安心感がありますね。
シャッターを切るタイミングとか心地いいです、ちょっと偉そうですけど。

(撮られてて)看護師さんみたいな感じ。はい、ここ座って、すぐ終わりますからね~不思議な癒やされる感じ」
撮影は10分足らずで終了。

吾郎:「男の人でもこういう蜷川さんの花とか色彩とかおかしくないんですね」
蜷川:「でもやっぱり稲垣さん似合うんです」
外山:「そうですよね、私も何言ってんだろうって今思ってました(笑)」
蜷川:「誰でも似合う訳じゃない」

この外山さんの言い方がすごく面白くて、この会話何回も聴いてしまいました。
テレビを見てる人の多くも「誰でも似合う訳じゃない、吾郎だから似合うんだ」と思ったはず。

「あまり僕、写真撮られるときの顔じゃないです。ホントはもっとスカしちゃうかもしれない」
とできあがった写真を見ながら吾郎が言っていましたが、確かにいつもとは違う表情のように思った。何かカメラのレンズを通してというよりも生身の人間の色っぽさを感じると同時に、花の中に埋められた年齢不詳国籍不明のアンドロイドのような非人間っぽさ。
とても不思議な写真。もっともっと蜷川さんが撮る吾郎を見てみたい。
そして、撮影している蜷川さんに目を移した時の訴えるような瞳の色気にハッとした。

蜷川実花さん、吾郎の写真集をお願いしますheart
言い値で買います
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clip番組へのご意見・ご感想は、こちらへ。

pencil最近恒例となった Book Bangさんのサイト、今週の記事のタイトルが最高。
見透かされてます・・・
稲垣吾郎x蜷川実花 吾郎さんの妖艶な写真にファン騒然!

蜷川幸雄さんの訃報を聞いたのは記憶に新しいけれどその事には触れず、あくまで蜷川実花さんについての話題に終始したのも、ゴロウ・デラックスらしくて嬉しかったです。

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コメント

今回も僅か30分の間に、学ぶべき事がちりばめられていて、とても有意義な内容でした。蜷川実花さんの親のコネを使いたく無かったは、若さ故の反骨精神なのでしょうね。苦労はかってでもしろという先達の教えもありますが、親のコネで名が出ても活躍出来ずにいる二世が多い中で、独自の世界を築き上げた実花さんは立派ですね。吾郎さんの自分の名を利用するのなら何の問題も無いですものね(笑)

40過ぎての人生観は、まさにその通り!ですね。第一線で活躍されている方でもその生き様が40過ぎると顔に出てきますね。顔の造りの美醜ではなく、それまで積み重ねてきた努力によって、自信だったり、知性だったりが表情に出てきての内面からくる美しさ・・・若い時は許されてきた言葉使いや礼儀作法一つとっても、若い時と同じだったら、吾郎さんの言われる通り、世間がその人の人間性を判断しますものね。同世代の3人は分野は違っても、十分美しさと自信に満ちていると感じました。

実花さんの撮影風景も、あの独特の美の背景に負けない吾郎さんだから、スムーズに進み、どの写真も蜷川実花ワールドにぴったり嵌って美しかったですね。写真集、欲しいですよね~。先ずは吾郎さんを口説き落とさないとですねっ(笑)

>蜷川幸雄さんの訃報を聞いたのは記憶に新しいけれどその事に触れず、あくまで蜷川実花さんについての話題に終始したのもゴロウ・デラックスらしくて嬉しかったです。・・・そう、何時も一貫して流れるゲストへの心遣いが見る者にも伝わってくるんですよね。MCが喋りすぎない、出しゃばらず、心地よい空間を作るから、内容が素直に入ってくる。本当に稀に見る良質な番組だと思います。

投稿: あや | 2016年8月 8日 (月) 10時40分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、今回も学ぶところがたくさんありました。
親のコネを使いたくなかったとおっしゃいながら、でもご自分の作品世界は演出家の父親とキルト作家の母親の影響だとおっしゃるところが、ご両親への尊敬が感じられて良かったです。
ひと目で蜷川実花さんと分かる世界を築き上げたのは凄いですね。
コネと言いながら、自分の名前だったという吾郎の人の良さとユーモア、こういう笑いは誰も傷つけなくていいです。
40過ぎての人生観・・・この話、良かったですね。
ゴロウ・デラックスで同じ年代の方と時々楽しそうに人生観語ったりするのが大好きです。
お友達ともこんな感じでお話するのかな~なんて思って聞いています。

撮影、凄かったですね。
10分くらいで撮ってすぐ見られる~っていう事は修正作業などせずにあの仕上がりなんですよね。
本当に美しくて~
眼鏡とスーツで10分の撮影であれだけのクオリティを見せて貰ったら、絶対に写真集が欲しいです。
そうか、まずは吾郎さんを落とす~のですね。

ゴロウ・デラックスは視聴者に媚びず、番組の姿勢を貫いているところが本当に潔くて品があって好きです。このままずっと続いて欲しいですね。
大切にしたい番組です。

投稿: サイトー | 2016年8月 9日 (火) 15時39分

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