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2016年9月 5日 (月)

ゴロウ・デラックス 9月1日(#219)

今週のゲストは是枝裕和監督。
吾郎は1990年代からほとんど全部の作品を観ているそうです。

shadow是枝裕和監督年表
大学を卒業後、テレビでドキュメンタリー番組を担当。
福祉や社会問題から教育まで幅広いジャンルを手がけ数多くの賞を受賞。
1995年、映画の世界へ。
1995年:初監督作品「幻の光」ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。
2004年:「誰も知らない」カンヌ国際映画祭で、当時新人だった柳楽優弥くんが史上最年少・日本人初の最優秀男優賞受賞。
2013年:「そして父になる」カンヌ国際映画祭、日本映画として26年ぶりの審査員賞受賞。
2016年:「海街diary」日本アカデミー賞4冠制覇
今春、アメリカアカデミー賞選考する新会員

book今週の課題図書:「映画を撮りながら考えたこと」
・・・映画の撮影秘話から、映画やテレビ業界への批判まで監督生活20年分の思いが詰まった作品。

【海街diary撮影秘話】
*他の監督が持っていた原作の映画化権が手放され、それを手に入れる事が出来たタイミングで監督自らキャスティングした。
*広瀬すずさんには、台本は読まずに台詞を”口伝え”にする方法を採った。
広瀬さんはこの方法で、「相手の台詞に耳を傾ける」という大切な事を学んだそう。
*現場で起こったことを台本に反映。
*現場で内容が変わるため、台本がどんどん増えていく。
「ドラマの現場で朝来たら台詞が全然変わっていたという事はありますか?」という監督の質問に対しての「よくあります」という吾郎の答えにホッとする監督(笑)。
監督の場合、
第1稿→第2稿→準備稿→決定稿・・・のあとに撮影中に書かれた「改訂稿」「撮影稿」があり、更に撮影現場へは自分で書いた「絵コンテ」を持って行く。絵が可愛い・・・
それでも「伝わってなかった・・・」という事がよくあるそうだ。

「こないだ僕、映画出演して・・・このカット絶対いいなと自分でちょっと自信があるシーンがあったんですけど・・・それがカットされてて、後ろ姿だけだったんです・・」と吾郎が突然告白。監督ちょっと身に覚えがあるみたいに笑って「大丈夫です!」
是枝:「役者さんのやった感と、それが作品の中でいいかどうかは・・・」
吾郎:「違いますよね。だから分かってるんです、こんな事いいたくなかった・・(笑)」
監督も外山さんも楽しそうに笑う。正直者吾郎が出ちゃった(笑)。
アップ撮られているのは分かっている俳優と、使わないかもしれないけど撮ってしまったアップを後々まで悩む監督・・・という両者それぞれの思いを聞く事が出来て、このシーン何度繰り返して見た事か!
この件について俳優さんから聞かれたら、監督だったら
「ちゃんと背中が泣いてたんですよ」とおっしゃるそうです。

~からの映画「少女」の予告映像。
三島監督と「普通の男の自転車の乗り方を話し合った」だけあって、ちょっとよろよろ走っていく自転車に乗った吾郎の後ろ姿がとても寂しそうでした。
ゴロウ・デラックス、何て愛のある番組なんでしょう。本当にありがとうございます!

【映画業界裏話】
*日本の国際映画祭が海外に比べて遅れている事について熱く語る監督。
「日本では、『映画が日本に何をしてくれるのか』と考えがちであるが、本来考えるべき
映画が潤うために、私たちは何ができるのか』を考えていない。」
映画が潤えば結果的に僕たちの心も潤う
と吾郎が続く。

*映画祭は作家を発見し育てていく場所」という考え方が必要。
賞をあげた監督を何年か後にまた呼んで迎えてあげる~すると監督が映画祭で育ったという認識がお互いに芽生える。作家と映画祭が一緒に育っていく場所が映画祭だという認識は、特にヨーロッパの映画祭では強い。
だから、自分たちが発見して新人賞を与えた監督を支持し続けるする事も多い。

*海外の映画祭
ヴェネツィア国際映画祭・・とてものんびりしていて純粋に映画が好きな人たちだけが、その期間島にやってきて映画を観る。
カンヌ国際映画祭・・・圧倒的に華やか。映画を売るには一番いい映画祭。
「十三人の刺客」で、ヴェネツィアに行って欲しかった。今でもヴェネツィア映画祭と聞くと、それを思い出す。また良い映画との出会いがありますように。

*映画業界のお金事情
興行収入の半分が劇場へ、という驚くような実情を見てびっくり。
監督が受け取る分は、劇場、製作会社、配給会社が取った後の純利益のうちの何割か。
すごい、劇場丸儲け!

pen是枝監督、とても率直にお話をしてくださる方で楽しい30分でした。
私の勝手な思い込みでしたが、映画の興行の方にまで興味のあるのが意外でした。
ご自身でもおっしゃってましたが「テレビディレクター目線」も持っていらっしゃる方なんだなと思いました。
是枝監督作品のファンだというだけあって、結構グイグイと俳優としての立場から映画の話に切り込んでいく吾郎と、それをとても楽しそうに聞きながらお話しする監督、一般視聴者の立場から質問をしてくれる外山アナと、素晴らしい展開でした。

TBSから、ゴロウ・デラックスは来年も番組を続行する旨を発表されました。
本当に嬉しいですが、ここで安心していないで、引き続き番組への感想と続行へのお願いを続け、後悔のないようにしたいと思います。

ゴロウ・デラックスへのご意見・ご感想はこちら

番組続行へのお願いは
〒107-8066 港区赤坂5-3-6 TBSテレビ『制作・編成』宛

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コメント

毎回番組を見終わって、こんなに満たされて満足感が得られる内容は無いと思うのですが、今回は特に何とも言えない充実感が得られ、録画したものは永久保存版にしようと思ったほどです。是枝監督の柔和な表情とお話を伺いながら、男性の良い年の重ね方の大切さを見たような気がしました。多くの作品を手掛けられ、アカデミー賞選考委員になられた監督の風貌からにじみ出る品性と落ち着き!女性もそうでしょうが、男性は特に30代、40代の過ごし方がその後の風貌に表れてくると言われていますよね。そういう意味から言っても監督と吾郎さんは品性、知性も持ち合わせたとても魅力的な男性ですよね。
映画の撮影秘話、映画制作への取り組み方の日本と欧米の違いから興行収入に至るまで、問題点を提起しながらのお話は、とても深いものがありました。まだまだ日本は、こういう文化芸術面に於いては後進国なのでしょうね。

作り手の立場からの専門的なお話に吾郎さんの対応力は見事でしたね。監督と互角に渡り合ってのトークはさすが!と思いましたし、外山さんの素直な質問にも好感が持てました。あの場の雰囲気から察するに、監督と吾郎さんは、永~く映画談義に時間を費やしたのではないでしょうか。
今後、是枝監督とお仕事、ご一緒出来たらいいですね。本当にクオリティの高い内容で、吾郎さんだから出来る番組だと思っています。似たような番組はありますが、あの独特の雰囲気と魅力を出せる番組は皆無だと思うので、貴重です。

ずっと続けて行って貰う為にも、感想、要望は毎回出しましょう

投稿: あや | 2016年9月 5日 (月) 19時33分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
>是枝監督の柔和な表情とお話を伺いながら、男性の良い年の重ね方の大切さを見たような気がしました。
・・・それですっ!私もいい表情だなぁと感じました。
ゴロウ・デラックスでは、いつもお互いを尊重しながらも率直な、とても知的な大人の会話を楽しめますね。
日本が芸術面においてなぜ後進国であるかの説明もなるほどと思いました。数字でしか結果を評価できない傾向がありますものね。
是枝監督と吾郎の映画談義、もっともっと聞いていたかったです。
是非、監督とも映画のお仕事があったらいいですね。

応援は忘れずに続けていきたいと思っています。
TBSの製作・編成へはハガキを出します。

投稿: サイトー | 2016年9月 6日 (火) 16時21分

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