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2016年9月11日 (日)

ゴロウ・デラックス 9月8日(#220)

bell恒例企画第5弾~芥川賞・直木賞受賞作家をゲストにお呼びする贅沢な30分
今週のゲストは第155回芥川賞受賞村田沙邪香さん、直木賞受賞荻原浩さん。

-今までのゴロウ・デラックス-
第151回 柴崎友香 黒川博行
第152回 小野正嗣 西加奈子
第153回 羽田圭介・又吉直樹 東山彰良
第154回 本谷有希子・滝口悠生 青山文平

恒例の花束贈呈を終えて、お二人を見て「カップルみたいですね」と吾郎(笑)。
お二人とも穏やかそうなにこやかな笑顔。

荻原浩さん
1997年コピーライター時代に書いた「オロロ畑でつかまえて」が第10回小説すばる新人賞受賞。
2004年「明日の記憶」は2005年本屋大賞2位、渡辺謙さん主演で映画化。
これまで4度、直木賞候補になっていた。

村田沙耶香さん
2003年「授乳」で群像新人賞受賞で小説家デビュー。
コンビニで働きながら小説を書いている。

bookコンビニ人間 村田沙耶香
コンビニ勤務18年、36歳未婚女性が主人公。
コンビニでしか生きられない主人公の異常性を描写する事で、「普通」の人たちの批判にもなっている。

*荻原さんが気になったこと
読者は、本の中の人と作者をリンクして考えがちになり、作者としてはそう思われる事を恐れているのに、村田さんの小説があまりにもリアリティがあるので気になってしまったそうですが、「コンビニで働いている」事以外は全く共通点はないという村田さんの言葉に安心していらっしゃいました。

*小説の人物設定
イラストで顔を描き身長や服装など細かい設定をするそうです。
偶然にも村田さんも荻原さんも同じ手法。
お二人の手書きイラストが、そのまま挿絵にできるくらいとっても可愛かった。
身長は、その人物がどれくらいの目線でものを見ているかという事で、とても大切だそうです。
この共通点がとても楽しかったそうで笑顔で話しが弾むし、「ではこのあとお二人で~heart04みたいにお見合い婆wになっている吾郎。

朗読1:コンビニでしか生きられない主人公の心境の部分を朗読。

朗読2:婚活目的でバイトに来たダメ男が主人公に猛烈にダメだしをするシーン
吾郎がダメ男の台詞を朗読「・・・自分が恥ずかしくないんですか?」に始まり、最後の「もうどうしようもないんじゃないですか?」でカメラ目線でニヤリ。

*荻原さん→村田さんへの感想
セリフ自体がとても上手い。頭の中で聞こえる音声を書き上げているみたい。
村田:「頭に映像や音声が先にあって、それを書き写してるようなタイプですね」
荻原:「僕もどっちかって言うと、そっちですね」
「ほらぁ!」と吾郎が喜ぶ(笑)。

*伝えたかった思い
「普通の人間って人数が多いから『普通』ってことになってるだけで、視点を変えると普通の人間が逆にグロテスクだったりヘンテコだったりする、それを慈しむような気持ち、可愛らしいなと思いながら書いていた。読む人によっては怖い小説かもしれないし、自由に読んで欲しい」

book海の見える理髪店 荻原浩
家族を失う痛みと、その先にともる小さな光を描いた6つの短編集。
コピーライター時代に培った文章作りへのこだわり、ベテランの技術を持ち「圧倒的な読み心地の良さ、心に残る短編集」と高い評価。
短い文章を書く仕事だったので、細かい事が非常に気になる。
一個一個の言葉を磨いて、気持ちの良い文章を心がけた。
基本的に書く事は自分で決めるのだが、ある時編集者の方から理髪店に関係ある親子の話を聞いたのがきっかけで理髪店を舞台にした短編を書いた。
普段は美容室に行くのに、一度理髪店に行って徹底的に取材をしたそう。

朗読:「海の見える理髪店」から、店主がお客に饒舌に語りかけるシーン

*村田さん→荻原さんへの感想
物語が急展開を迎えるきっかけになった1行に、短編の醍醐味を感じた。その1行を見た時に、これは凄くいい短編だという事が分かる。

*伝えたかった思い
「一編一編のどっかのシーンなりフレーズを覚えておいて、どっかで思い出してくれればありがたい。それぞれ小物のお土産を用意したつもりなので、よかったら持ち帰ってください」

番組終わりに「楽しかったですね、いろいろお話うかがえて」と、吾郎。
コーナー繋ぎのちょっとしたナレーションのバックに、楽しそうに話している映像がたくさん。
他にどんな話をしたんだろう、といつも気になるゴロウ・デラックスですが、もっと聞きたいと思わせるスピード感も良いんでしょうね。

今週は朗読がいつもより長めなのも良かった。
芥川賞直木賞受賞後はゴロウ・デラックスにゲストで出演って、この贅沢な企画が恒例になっているところが素晴らしい。
受賞作家さんがお互いの小説を読んで本人の目の前で感想を言い合うなんて、凄いと思います。とにかくスタッフさん優秀だし、MCもはんこ人間くんも素敵heart

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番組続行へのお願いは
〒107-8066 港区赤坂5-3-6 TBSテレビ『制作・編成』宛

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コメント

恒例のと言っていい芥川、直木賞受賞作家の登場にこちらも嬉しくなりました。本屋大賞もそうですが、興味はあっても昔と違って興味対象物が多い昨今、この番組で背中を押されて書店に出向く事が多くなりました。そういう意味では本当に貴重な番組です。

今回も、村田さんにも萩原さんにもたっぷり時間をかけて話して貰っていますね。吾郎さんのMCの素晴らしさは、ゲストの話をじっくり聞くこと。よくMCで自分の意見をゲストが話しているのに被せて話す人がいますがこの番組は、ゲストの話も十分聞け、吾郎さんのコメントもきちんと聞ける点でも最高です。

村田さん、萩原さんの共通点の一つに登場人物のイラストも描いて背の高さからくる視線の位置まで想像して文にしている所が凄いと思いました。特に萩原さんのイラストはプロ並みで目が釘付けになりました。お二人共穏やかで、お互いの作品を読んだ感想もさすが的確でしたね。

朗読箇所のチョイスも両作品とも良かったですね。読んでみたくなりましたもの。吾郎さんは映画評論でもネタバレせずに観てみていという気にさせる・・・本の紹介でもそうですね。それは、じっくりと内容を読んで、よく理解しているから。とても流し読みや、付け焼刃的な取り組み方ではできないと感じています。頭の中できちんと整理されているのでしょう。だから作家の方達は嬉しく、この番組には出演したいと思うのでしょうね。面白いお話も沢山聞けて充実感が残る30分でした。

来週は、国立競技場を設計した隈さんがゲストと知り驚いています。全く分野が違う、その振り幅の大きさと、吾郎さんが今話題の建築家と、どういうトークを繰り広げるか楽しみです。こんなにワクワクする番組って何処を探しても無いですよね!

投稿: さやか | 2016年9月12日 (月) 11時26分

appleさやかさま
コメントありがとうございます。
「恒例企画」・・嬉しいですよね。
映画もそうですが、本を選ぶ時もどうしても自分の好きなジャンルや作家さんばかりになってしまいがちですが、ゴロウ・デラックスを見るようになってから、読む本の範囲が広がりました。
楽しく語り合いながら、ゲスト作家さんの魅力を知るサロンのような役目を果たしてくれています。
更に、芥川賞直木賞の発表後に受賞作家さんがゲストとして出演される番組なんて、素晴らしいですね。
ありきたりの紹介ではなく、さり気なくゲストの方のお話を引き出す番組の空気感、誰でもできるものではないと思います。
吾郎はいつも、見事に何気なく当たり前の様に気遣いができる人ですね。
今回は、朗読の箇所がいつもより長くて、より作品の魅力に惹きつけられた感じがしました。
ゲストに来られた方も、番組で自分の作品を朗読してもらうのを喜んでいらっしゃる方が多いですね。
この独自な素晴らしい番組、これからもますます発展していきますように。
来週もまたすごく楽しみです。

投稿: サイトー | 2016年9月13日 (火) 22時07分

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