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2016年10月28日 (金)

東京国際映画祭「少女」

第29回東京国際映画祭「JAPAN NOW」部門Img_1144
movie「少女」10月27日20時55分からTOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン1で上映

英題"NIGHT'S TIGHTROPE"
英語字幕入りが新鮮でした。
私は滅多に観ませんが、日本語の漢字の持つ意味の豊かさに驚かされます。
例の文学誌「蒼穹」は"blue sky"でした。
当たり前だけど、高雄孝夫さんはTakao Takaoさんですし。

エンドロールでは主演の二人、本田翼さん、山本美月さん、そして吾郎の名前がGORO INAGAKI と大きく画面の左側に英語表記でも記され感動しました。
他に原作者/湊かなえさん、脚本/松井香奈さん、三島有紀子監督、監督/三島有紀子監督に英語表記がありました。

karaoke上映後Q&A
三島監督、相変わらずお洒落でかっこいいです。
今回は、ノースリーブの黒のワンピース、ローウエスト辺りからシルバーになってます。
残念ながら足元は見えなかったのですが、お洒落なスニーカーだったのかしら。

【三島監督とJapan Now部門アドバイザー安藤紘平氏のアフタートーク】
*出だしと最後の儀式的・演劇的な作りについて
冒頭の「遺書」は誰の言葉か分からないようにした。
「遺書」の内容は、女子高生の多くが持っているであろう気持ちだと思ったので、グサリと刺さるような始まり方を考え、宗教的な空間で演劇的に語らせた。

*メイポールダンスについて
閉塞感など、由紀の心理をそのままメイポールダンスとして表した。
メイポールダンスは美しくリボンを結ぶためにはバランスが大切、周りとバランスをとって生きていかなくてはならない気持ちをダンスで、そして原稿が盗まれた事により全てが壊れてしまった事をポールが倒れる事で表した。

この2点について、安藤氏が非常に映画として文学的であると評価していらっしゃいました。

*女子高生と「死」について

たくさんの女子高生と実際に話した。
「死」と背中合わせの年頃で、簡単に「死」という言葉を発してしまう。
自分自身の足元の深い闇を覗き、死んでいるような毎日を送っている自分自身を観ながら日々綱渡りをしているのではないか。
水の中=「死」のイメージとして描いた。実際に息苦しい感覚。水際の死の淵を歩いている。
疾走するシーン=生きていると感じる瞬間として。
「生きていること」と「死」については、安藤氏は寺山修司の言葉を、三島監督はニーチェの言葉を引用されていました。

二人の友情回復物語としてはハッピーエンド。
安藤氏はこの映画自体をハッピーエンドと感じられたようで、いろいろなとらえ方の出来る映画なのですね。

【Q&A】

*Q:繕い裁つ人(2015年三島有紀子監督)」の大ファンで三島監督の「少女」を観たら全く違う映画だった(笑)。スローモーションの映像が大好きです。
監督:生きているという象徴的な瞬間は時が止まるという印象がある。
ハイスピードで撮影、どれくらいの速さでその瞬間を捉えるかを考えながら撮影する。

*Q:監督はイメージが違う俳優をキャスティングするように思うが、見事に嵌まった俳優さんは?
監督:全員です(笑)。皆さんが、それぞれ持っているものを生かしたつもり。常に観察をしていて、例えばバラエティ番組で思わず「素」が見えた瞬間などを捉えて、そこを見せるようなキャスティングをする。

*Q:「音」が素晴らしい。もし明日目が見えなくなったとしても、この映画を楽しめる。音楽だけでなく台詞の響きまでもが素晴らしい。
監督:音楽・音、素晴らしいです。と、会場にいらした音楽の平本正宏氏を紹介。
安藤氏も音楽についても絶賛されてました。

だいたいこんな感じだったでしょうか。(次第にメモを書く速度が落ちてきて(笑)・・・)
終電の事も気遣いつつの23時頃からのトークでしたが、監督の作品に対する気持ちが聞けてとても良かったです。

「この作品はとても知られていないので、皆さん、面白いと思ったらツイッターなどでどんどん宣伝してください!」と監督が笑顔でおっしゃっていました。
確かに宣伝少なすぎですもの。

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吾郎映画」カテゴリの記事

コメント

東京国際映画祭のレポ、ありがとうございます。ファン以外にも一般の映画ファンに少しでも観て貰うチャンスが多くなり、口コミで「少女」の良さが伝わって行くといいですね。若いっていいですよね~二度と戻れない青春時代を有意義に様々な事を学んで、悔いのない高校生活を送って欲しいと思いました。多くの中高生、その親御さんにみて貰いたい作品ですよね。

以前より増えていると言われる苛めや、家族の在り方、冤罪など現代の闇に一石を投じた湊さんの作品を暗く、悲惨な感じにならずに演出した三島監督の力量はさすがだと思いました。そこには吾郎さん演じる「たかおさん」の存在が大きいですよね!よくぞこの作品にオファーしてくださったと感謝ですが、自身の身に降りかかった全てを昇華し、あるがままに生きようとする「たかおさん」の心情を吾郎さんが監督の期待に応えて見事に演じきっているところに感動しました。ある意味、彼の演技と存在がこの映画の救いなのかも知れません。

宣伝も少なかった事もありますが、映画を観る側の意識改革も必要になってきていると感じました。
単なる娯楽としての映画も必要ですが、問題提起をしてくれて、そこから考える力を養っていける「少女」のような作品がもっと増えて、皆が意見交換できるようになればというのが個人的感想です。

エンドロールの吾郎さんの英語表記というお話はジーンときました。良い作品に携わる事ができて吾郎さん本当に良かった!!三島監督との出会いを大切に、これからも映画に挑戦していって欲しいですね。

投稿: あや | 2016年10月29日 (土) 11時39分

movieあやさま
コメントありがとうございます。
チケット発売時にサイトがサーバーダウンしてしまったりの騒ぎがありましたが、無事行ってきました。
上映終了時間が23時というにも関わらず、ほぼ満席。
普段とは違うところで笑いが起きたりしているのも興味深かったです。
国際映画祭ではありませんけれど、何回も劇場に足を運びましたが最初の週よりも日が経つにつれて観客数が増えてきたように思います。
あまりの宣伝の少なさでしたが、口コミで増えていったのでしょうか。
あやさんがおっしゃるように、現代のいろいろな問題を提起しているこの作品、学校で観て話し合うのもいいのかなと思いました。

三島監督のお話があるという事で、監督ファンの観客も多かったように思います。
完成披露試写会や初日挨拶では楽しく盛り上げるのが第一だと思うのですが、今回は純粋に作品について監督のお話を聞けたのも面白かったです。
吾郎さんには是非これからも良い作品にどんどん出てもらって、今度はレッドカーペットを歩いて欲しいと思いました。

投稿: サイトー | 2016年10月29日 (土) 15時04分

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