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2017年6月10日 (土)

ゴロウ・デラックス 6月8日(#252)

今週のゲストは塩田武士さん。
本格的なテレビ出演は初めてだそうで、「王様のブランチにやられませんでしたか(笑)」と吾郎。
羽田圭介さんによると、作家が出演する番組の定番は「王様のブランチ」と「ゴロウ・デラックス」とラジオでおっしゃったそうで嬉しいです。

book今週の課題図書:「罪の声Photo
~昭和最大の未解決事件を題材に事件の全貌をフィクションで推理する社会派ミステリー
2016年山田風太郎賞(一年間で最も面白かった作品に贈られる)受賞
・2017年度本屋大賞第3位

グリコ森永事件が起きた時、塩田さんはまだ4才。
関西なので母親に「お菓子を食べたらあかん」と言われたのを憶えているそうです。

*これを題材に小説を書こうと思ったきっかけ
大学3年生の時に、この事件に”子供の声を録音したテープ”が利用されていた事を知り、自分と同じ年齢くらいの関西出身の子供・・どこかですれ違っていたかもしれない、この子の人生何だったんだろう~と思ったのが、小説を書きたいと思ったきっかけ。

*大学3年生の時に描いた構想を小説にするまでの紆余曲折
デビューして最初の担当者にこのアイディアを話したら「確かに面白い、ただ今の塩田さんの筆力じゃ書けない」「このネタは講談社のネタだから他社には言うな」と口止めされた。
その後8作品書き、2015年になって当時の担当者とその時の担当者が集まって「そろそろ書きませんか」という申し出があったが、21の時から書きたいと思っていた題材だったので失敗できないという怖さから断ってしまった。
「全面的にバックアップできるのは今しかない」と人事異動をちらつかせて迫られて、執筆に至った。

*主人公は2人、それぞれの視点から物語が展開
(職業)テイラー・・・静かな職人の日常の作業の描写から、テープを聴く事によって一気に非日常に突き落とされるという静と動の落差を表現したくて職人という職業を選んだ。
(職業)記者・・・勝負作なので、自らをできるだけ投影しようと思った。文化部の記者にする事によって「読者と一緒に事件を学んでいく」という読者目線で物語が進む。

「未解決事件は未解決がゆえ未来を描ける」ので、「追われる者、追う者」から「共に追う者」という構成が頭に浮かんだ。

*「罪の声」の凄いところ
”ノンフィクションとフィクションの境目が分からないところ(京極夏彦さん~山田風太郎賞選考委員)
犯人と思われる「キツネ目の男」の目撃情報が曖昧なところがあるところから、犯人は二人なのではないか~という小説家の視点で描いた。
塩田さんは細かい出来事を年月日まで憶えているくらい徹底的に調べ上げた。その時の資料をスタジオに。
当時の捜査資料のコピーなどまで、もちろんテレビの画面ではぼかしてあるので読めませんが、「何かちょっと怖いね」という位の迫力だったようです。

*「罪の声」が出版されるまで06081
最初は連載で、連載が終了した時、編集者に出版するには「大手術が必要です」と言われたそうです。
歴代3人の編集者が「エンピツを入れます、それを見てもらえませんか?」と言ってきた。
「全部書き直せ」「プロローグが長すぎる」文章のブラッシュアップ・表現の見直しが必要」「旅行ガイド、紀行文的な要素は、別の作品で」等々、厳しい言葉がびっしり。06082
しかし編集者たちの熱意を感じ書き直し、連載原稿が生まれ変わった時「これはイケる」と思った。

*塩田さんから吾郎へお願い
新聞記者をしていた当時の厳しい上司にもう一度しつけてもらいたいので、「罪の声」の中の「鬼デスクに編集者阿久津がバリバリの関西弁でお説教されるシーン」を完璧な関西弁で読んでもらいたい。塩田さんと吾郎の朗読。
外山さんにも「大丈夫ですか?完璧な関西弁ですよ」と言われ「大丈夫です、プロですから」と返す吾郎。
いざ読んでみると相変わらずのカワイイ関西弁もどき。
吾郎:「分かんないもん、関西弁(笑)」
番組からも「もっとがんばりましょう」のはんこを押され、「僕1時間経って初めて汗をかきました」
そうか、ここにくるまで1時間半も喋っていたのか・・・未公開も見たい!
でも吾郎は、仕事となったら徹底的にやりますから大丈夫。「おしん」の時の東北訛りもでしたから。関西弁もちょっと聞いてみたい。京都辺りどうでしょうか。

当時の新聞社は兼業禁止。賞を獲って編集局長に事情を説明に行ったが、どちらかを選べと言われたら退職する覚悟で辞表を内ポケットに入れて局長室へ。
とても理解のある編集局長で、「両方頑張れよ!」と言ってくれたが、部長に受賞記事は自分で書けと言われ、自分の受賞記事を自分で書いたという塩田さんでした。

とってもお話が面白くて分かりやすく、楽しい30分でした。
本格的なテレビ出演は初めてとおっしゃっていましたが、塩田さんこれからテレビ出演が多くなりますね、きっと。
ゴロウ・デラックスに出てからテレビ出演が多くなられた作家の方、何人もいらっしゃいますものね。
外山さんは最近「映画化されたら吾郎さんで~」と話題にしてくれて、ファンの気持ちを分かってくださっているのでしょうか、優しいです。

[Facebook]塩田さん、フェイスブックで番組出演の感想を書いていらっしゃいます。
塩田武士さんFacebook
・・・吾郎さんと外山惠理アナウンサーが、ほんわかと温かい雰囲気で迎えてくださったおかげで、しゃべりにしゃべりました。30分番組なのでほとんどカットでしょうが……。
一体どんな風に編集してくださっているのか、楽しみです!
そして当然ですが、吾郎さん、めちゃくちゃかっこよかったです!記者時代に数多くの芸能取材をしてきましたが、ほんと見たことないぐらい端正なお顔立ちでした。

本誌で新作小説「騙し絵の牙」を連載いただいていました作家の塩田武士さん、ご出演おめでとうございます! 流石の話術で笑いまくりました!稲垣吾郎さんの聴き手としての司会もほんとに素敵で… 作家へのバラエティのオファー、お待ちしております(笑)(編集M井) #ゴロウデラックス

clipゴロウ・デラックスへの   
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[ゴロウ・デラックス]『
罪の声』はグリコ・森永事件の真相か?徹底した取材に稲垣吾郎も感心

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ゴロウ・デラックス」カテゴリの記事

コメント

塩田さんの回、面白いと同時にすごく興味が湧きました。昭和の未解決事件で印象に残るのは、「3億円事件」とこの「グリコ・森永事件」です。吾郎さんが朗読したプロローグの部分だけで当時の事が蘇ってきてゾクゾクしました。子供のテープの声は覚えています。フィクションでもあり、ノンフィクションの部分もあるので、どれだけ当時の事情に添って書かれているのか読んでみたくなりました。

取材資料の凄さと編集者からのダメ出しの多さは、作者も出版社も並々ならぬ覚悟と情熱で取り組んだ事が伺われますね。確かにこの事件を覚えている人は多いと思うので、気は抜けないですよね。

塩田さんはテレビデビューにも関わらず、終始にこやかで、たくさん話してくださいました。「罪の声」を出版するまでの秘話を分かりやすく、時にはユーモアたっぷりに話されて、貴重なお話の数々が聞けて良かったです。

吾郎さんは、相変わらず聞き手として最高の仕事をしていましたね。「ゴロウ・デラックス」ならではの企画と内容。優秀な出演者3人とスタッフに心からの拍手を贈りたいと思いました。

投稿: あや | 2017年6月11日 (日) 10時45分

おもしろかったですね。リピが止まりません。そしていつもよりちょっと早口で緊迫した感じの吾郎さんの朗読したプロローグに引き込まれました。作品の内容はもちろん今回は書くにあたっての、編集者さんのこともとても興味深かったです。作家さんの思いのままに書いていくと思っていたのですが、編集者さんとの共同作業なのだということがよくわかりました。編集者さんたちの単行本にするまでの思いもたっぷり詰まっているのですね。今回Twitterでは出版の関係者のかたがたくさん呟いていたように感じました。

投稿: 柊 | 2017年6月11日 (日) 22時09分

appleあやさま
コメントありがとうございます。
本の方もプロローグから一気に引き込まれるそうですが、ゴロウ・デラックスもそうでしたね。最初のところからもう「絶対に読もう!」と思いました。
この事件は何と言っても「キツネ目の男」というキーワードが印象的で今でも憶えています。
フィクションとノンフィクションの境目が分からない~というのにもとても惹かれます。
そして1冊の本が出版されるのに、編集者・出版社の関わりも分かって興味深かったです。
塩田さん、本当にたくさんお話してくださって面白かったですし、塩田さんご自身もお話を楽しんでいらっしゃるようにみえました。
吾郎さんも外山さんも深く読み込んでいるからこその進行ですね。
ADさんとハンコ作りに徹している山田くんにもとても好感がもてますし、みなそれぞれが自分の立ち位置で最高の仕事をしているのが伝わってきます。
来週も楽しみです。

apple柊さま
コメントありがとうございます。
いつもと違った読み方でのプロローグ、引き込まれましたね~
外山さんも緩急付けた読み方が素晴らしかったです。
編集者さんたちのダメだし、凄かったですね。
1冊の本にどれだけ想いが詰まっているのかと思うと、本に対する見方も違ってくるような気がします。
出版関係の方の呟き、多かったですか!?
ちょっと見逃してしまいました。教えてくださってありがとうございます。
でも、そういう方がたくさん見ているというのはとても嬉しいです。

投稿: サイトー | 2017年6月11日 (日) 23時23分

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