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2018年4月15日 (日)

クソ野郎と美しき世界

最初に見終わった時の感想、
オリジナル脚本でこんな面白くて素敵な映画が観られたという喜び。
4人の監督による4つのエピソードからなるオムニバス映画、しかも別々に見える3つのストーリーが4番目のエピソードで繋がる。
それぞれが別の監督というのは今の日本の映画システムではなかなか難しいらしい(発売中文藝春秋の対談より)。
浅野忠信さんを主役に~と監督に頼んだそうですが、だから3つの物語が繋がったと観て分かりました。
色彩と音の溢れる疾走感あるep.1があったからこそ、物語が始まりep.4に続くという大切な章は園監督の世界に吾郎がいい具合に独特の存在感で居続ける。
すごく映画らしい、映画だからこその章だと思った。

ep.4で完結したのかと思いきや、エンディングで突然流れる「地球最後の歌」が素晴らしい。
新たに物語りがもう一つ。

映画の最初に「新しい地図」が立ち上がった時の映像が流れます。
その意図に賛同する仲間が「新しい地図」
そしてエンドロールに連なるたくさんの名前を見て、これだけの方達が3人の行動に賛同して参加してくださったんだと感動。

ネタバレ感想は「続きを読む」に隠します。

Main

ep.1 ピアニストを撃つな。タイトルのカットもかっこいい!
思い切りパブリックイメージの吾郎をデフォルメしたようなピアニストのゴロウ。
彼のシャワーシーンから始まる。「ちょっと待ってね」もファンに向けた言葉だったのか・・・
そしてとんでもない追いかけっこになった原因を語り始める甘い甘い声のナレーション。
マッドドッグこと大門と手下のジョー、逃げるフジコ。
ベートーヴェンピアノソナタ熱情の旋律と共に。追いかけっこの映像とガウン姿の吾郎がピアノを弾いている映像の細かいカット割が素晴らしくて・・・
革のマスクを付けたマッドドッグ、金ピカのコートに緑の髪のジョー、毛皮を纏った手下たち、そしてフジコ・・この派手な追いかけっこに対して一人芝居の吾郎の存在感は素晴らしい。
観客に「吾郎ちゃんのまんま」と思わせる吾郎の演技力も素晴らしい。
ep.1は泣かせる訳ではなく物語が完結する訳でもなく好き嫌いが分かれるかもしれない。「逃げて戻る」だけで最高に興奮する映画マッドマックスを思い出した。
園子温監督、素晴らしい!

浅野忠信さん、満島真之介さん、馬場ふみかさん、でんでんさん、神楽坂恵みさん、スプツニ子!さん、冨手麻妙さん・・・みんな素晴らしかったです。
美しくぶっ飛んでいてバカらしくて愛すべき人たちを全力で演じてくださいました。

ep.2の中島セナさんの存在感、芸達者な石川彰子さん、そしてep.4の池田成志さん最高!

ep.4 歌を取り戻した慎吾ちゃん、大団円のハッピーエンドっぽい作りだけど、これは夢なのかもしれない~という説も(吾郎舞台挨拶より)。
エンディングでスマホで誰かと話しながら歩く吾郎、左手を見る仕草をする・・・もしかしたら左手は潰されていたのかもしれない。
本当は慎吾ちゃんは歌は取り戻せていないから、エンディングで歌っているのは吾郎と剛なのかも。
いろいろな解釈ができるところが凄い!

ep.2慎吾くんが慎吾くんの役をとても自然に演じてて良かったです。ep.4への変化は見ているみんなを幸せにしてくれた。
ep.3では剛くんと尾野真千子さんの相性がとても良いのでしょうか。剛くんはまり役だし尾野さんとのお芝居がとても楽しそうでした。

このお話は唯一キレイに終わっているので分かりやすく評価が高いようですが、個人的な好みとしては続きがそれぞれに委ねられたep.1と2が好き。

ep.4は素晴らしかった。大好きです。稲垣さんの顔が大好きですと憚らずにおっしゃって下さる児玉監督が用意してくださったパーティー会場でピアノを弾いて歌う吾郎さん素敵でした。
フジコちゃんも淑女になって、何と大門さんが良い人になってて(笑)。
こんな幸せな結末って。
でも夢かもしれないのが恐ろしい。
これもディスクが出たら今までの登場人物がどんな衣装でどこにいるのか探すのも楽しそう。
文藝春秋での対談。園監督と太田監督の真逆な演出方法に驚きましたが、まさにそれがそのまま作品に表れていたように思いました。

彼らの状況に絡めたお話ではありますが、純粋に物語としていろいろな伏線が張り巡らされていて見る度に新しい発見がある映画だと思います。

舞台挨拶より~ベート-ヴェンソナタは短期で練習するには難しかったがep.4のジャズの方は弾いているとのこと。是非是非ピアノの練習は続けて欲しいですheart04
吾郎さんの美しい指はピアニストの指ですから!
ガウンのままずっとピアノを弾かせてくださったありがとうございます、園監督!
ベッドの上で身もだえする吾郎さんが見られるとは!
そして何回「愛してる」と言ったんでしょうか。ディスク化されたら数えるのが楽しみ。
シャワー上がりのあの背中・・・美しい筋肉が素晴らしい。
とにかく美しいので、そちらばかり印象に残るのだと思うけど難しい役ですよ。
演技と思わせない・・・最高の演技。
時々ゴロウの台詞になる変幻自在なナレーションもとても良かったです。

動物ふれあい広場でモルモットをなでるゴロウがシュールで面白くて最高、何でこんなシーン思いつくのかな、園監督。
ep.4で浅野さんと叫び合うシーンも凄くいい!怯えながらも成り行きに戸惑いながらも恐れている表情が。

そしてエンディング。
吾郎さんの透き通った声にハッとさせられます。途中で剛くんと尾野真千子さんも。
物語を語るような曲「地球最後の日」・・・ここでまた一つのお話が素晴らしい。
歩きながらのスマホが吾郎さん良く似合う!
後で気がついたんだけど美しいブルーに金の糸の刺繍の入ったジャケット着て普通に外歩いていても全く違和感のないのも凄い。

何回でも観て、何回でも萌え箇所を書き足す自信のある映画でしたheart

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