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2018年7月 9日 (月)

ゴロウ・デラックス 7月5日(#304)

バラエティ番組は初めてという直木賞作家、天童荒太さんが今週のゲスト。
「家族狩り」累計150万部を突破
「永遠の仔」累計200万部を突破
「悼む人(2009年)」直木賞受賞
・・・人が抱える痛みに寄り添いながら社会問題をセンセーショナルに描く。

「ずっと拝見していてバラエティというよりも、今一番しっかりした教養番組と思ってます」

・・・この言葉の嬉しい事!
Twitterのゴロデラアカウントさんも2回繰り返してましたっけ。カワイイ♪

book今夜の課題図書:「ペインレス 上巻」「ペインレス 下巻Photo
人の痛みを描く。「無痛」がテーマ。
爆弾テロの後遺症で体に痛みを感じなくなった青年と
心に痛みを感じない麻酔科医。
・・この二人の濃密な関わりによって「人間にとって痛みとは何なのか?」を追求していく物語。

23年くらい前・・・社会全体が自分の痛みに関しては敏感なのに対し、他人の痛みに対しては鈍感になっていく傾向の始まりだった。
痛みって何だろう、痛みを通して社会や世界の成り立ちを見る。
実際に体の痛みを感じない人はいる、更にそれが薬も効かないというのは心の痛みではないのだろうか。心に痛みを感じない人間がいるのなら、その主人公を通して世界の構図がもっと見えてくるのではないか。人間の存在は一体どういうもので成立しているのだろうか。
23年間の構想の末に書き上げた作品。
無痛症の人は実際にいるけれど、心に痛みを感じない人を作り上げリアリティを持たせるには時間が必要だった。

chair朗読
天童さんが描きたかった無痛の二人の性愛シーン
”心に痛みを感じない女医万浬が研究のためにセックスを通じて無痛の体の森悟を診察する場面”
読み終わって・・・
「最高のところを朗読していただきましたね」
「基本的に映像不可能な部分ですから、今こういう風に聞かせていただいて、ちょっと感激です」

*何故、このシーンを書きたかったのか
表現者にとって”エロス”は一番チャレンジしなければいけない部分。
人間にとって一番大事な生と死の部分、表現者がそこをどう表現するのか、その人独自のエロチシズムや死の感覚を描けるかどうかが表現者としての真価が問われる。
自分がエロチシズムに挑戦するなら誰も書いた事のない性愛ものにチャレンジしたかった。
心に痛みを感じない=愛を理解できない
肉体に痛みを感じない=ある種の痛みが裏打ちになっている快感・深みを感じない
そういう二人の性愛は世界初のエロスの表現。

pen細かい描写と会話からなるシーン、会話ではない地の文と麻酔科医万浬の台詞を外山さん、森悟の台詞を吾郎さんが朗読。
地の文と共に、外山さんが読む万浬の台詞も精神科医のような淡々とした感じが心の痛みを知らない人のようでとても良かったし、体に痛みを感じない分、心に痛みを抱えた森悟の台詞は胸に突き刺さってきた。
素晴らしいプロの朗読でした。

天童さんの「表現者」という言葉に、先日の吾郎さんのブログが思い浮かびました。

「やっぱり、表現者にとって一番大切なものは祈りだよ」
祈りを込めていれば、表現の神様は降りてくると。(稲垣吾郎オフィシャルブログ6/29 寝室での呟きより)

最近の吾郎さんのお仕事に絡めて思った事だったのかなぁと。

*天童荒太さん独自の執筆スタイル
当事者には取材しない
小説に書くのは良い事ばかりじゃない、嫌なことを書かれたら傷つくこともある。
2~3回会っただけで本音は言わないと思うし、そこで聞いたことを分かった気になって書くというのは道を誤ること。
当事者には会わないが文献をたくさん勉強して登場人物の履歴を作りその人になりきって嘘なくその人物を作っていく。

pencil「ペインレス」創作ノート、テレビ初公開
「ゴロウ・デラックスさん、特別に!」0705
・・・また天童先生の嬉しいお言葉、キタ━(゚∀゚)━!!
ノートにはペインクリニックの間取り図、クリニックのシフト表、スタッフの年収・・・自分が経営者になったつもりになり、そこで登場人物がどういう風に働いているかを考える。
主人公の細かい履歴を作る。

書いている時は登場人物になりきって書いているので台詞も自然に出てくる。もし自分が出てきてしまったら、それは自分が物語りをゆがめている事になる。

*執筆スタイルの確立
「永遠の仔」を書いた時に、虐待された人々を外側から描いたら、自分が小説のためにその人を利用したようになってしまう。だからその人達になって、本当の涙や辛さやため息の一つ一つをすくい上げて書かなければ本当にこの人達の表現にならないと思った。
そうやって書き上げた時、虐待を受けた人々、傷を受けた人々から「ありがとう」という感謝の手紙をたくさん貰った。その時、自分はこういうスタイルでいこうと決意。
辛い思いをしている人たちのために表現者になろう。
他にはない物語で喜びを感じたり救いを得たりする人のために表現する作家でいい。

pen直木賞受賞作家でもあり大ヒット作を出している作家さんでもある天童さんですが、ちょっとうつむき加減でシャイな感じで真摯にご自分が書く小説について語ってくださった30分。
もっと楽で効果的じゃないかという方法も、それを使えば本当の表現にはならない~とあえて時間がかかる遠回りなやり方を選ぶ・・・職人さんみたいと思いました。吾郎さんはアスリートのようだと。
そのお人柄にも惹かれ小説が書き上がる過程を知ると、実はちょっと敬遠していたのですが(辛い小説は避けてしまうので・・)是非読んでみたくなりました。

これを書くにあたってちょっと調べていたら、天童さんは映画が大好きで映画を創る仕事をしたくて大学は演劇科を選んだそう。
いつか、吾郎さんと天童さんの映画の話も聞いてみたくなりました。

appleゴロウ・デラックス次週の予告映像→youtuboo 
髭男爵・山田ルイ53世!?が登場
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clipゴロウ・デラックスへの   
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「今一番しっかりした教養番組」作家・天童荒太が読書バラエティ「ゴロウ・デラックス」を絶賛

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「今一番しっかりした教養番組」作家・天童荒太が読書バラエティ「ゴロウ・デラックス」を絶賛

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